真夜中の訪問者は過保護2 ページ8
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こんな夜中にピンポンを鳴らす人に
思いあたりなんてあるはずもなく、
パパは出張へ向かう飛行機の中だから
ありえない。
おそるおそるモニターを見ると
よく知った顔が映っていた。
こんな夜遅くにどうしたんだろう。
｢はい、｣
｢金指？あけてー。｣
｢う、うん、わかった。｣
言われるがままに
玄関まで行って鍵を開けるとそこには
正真正銘本物の浮所。
おせーよ、なんてつぶやきながら
なんの荷物も持たずに立っている。
｢どうしたの…？｣
｢どうしたもこうしたもねぇわ！
うちの15歳が1人で寂しがってるって
16歳から俺らに電話がかかってきたの！
わかったら早く入れて！｣
｢あ、龍我が…そっか。｣
龍我が浮所に電話して様子を見に遣わせてくれたんだと気付いて納得している俺の脇を、
浮所はお邪魔しまーす、といいながらすり抜け家へ入って行くので俺も慌てて後を追った。
｢ん、お前なんでブランケット引きずりながら歩いてんの？寒い？｣
冷房の切り方もわかんなかったか？
と苦笑いで浮所が俺の顔をのぞき込む。
｢なんかこの部屋寒くて。冷房ついてるのかな？
帰ってきてそのままだからわかんない。｣
正直にそう言うと、
おいおい、なんて言いながら浮所が部屋をぐるっと見渡し、あれだな、と壁にある冷房のスイッチを操作した。
｢浮所？｣
｢なんだよ？｣
｢来てくれてありがとう。｣
｢…急に素直か！熱でもあるんじゃね？｣
浮所がふざけて俺のおでこに手を当てる。
｢熱は無いわ！｣
そう言って浮所の手から逃れようとしたら
｢いや、お前熱あるじゃん…。｣
浮所が困った顔で俺を見た。
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凛(プロフ) - 続き楽しみにしてます。 (2019年7月10日 14時) (
レス) id: 8feaf83578 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コズミックりんご | 作成日時：2019年7月9日 17時
