真夜中の訪問者は過保護 ページ7
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◎いっせい◎
龍我との通話が終わり
しばらくぼーっとしていたものの
いつまでもそうしている訳にもいかず
とりあえずシャワーを浴びることにした。
脱衣所まで行くとなんだか寒い気がしたけど
それもこれもパパがいないからだ、なんて
子どもじみたセリフを心の中で呟いて誤魔化した。
シャワーから出ると
人気のないリビングの空気が
身体を冷やしていく気がして
季節外れのブランケットを引っ張り出し
それにくるまりながら
ソファーの上でテレビを見る。
ふとスマホを見ればメッセージ通知。
龍我かな、なんて思いながら開けば
やっぱりそうで
謎のスタンプが1つ送られてきていた。
龍我なりに気を使ってくれたのかな?
なんだか嬉しくて
俺もスタンプをひとつ送り返す。
それにしてもやっぱり寒いし
そう思えばなんだか
身体もだるいような気がしてきて
病は気からってほんとだ。
龍我からの電話を待つ間に飲むために
温かいお茶でもいれようかな、なんて
ソファーから立ち上がるとタイミングを見計らったかのようにピンポン、とドアホンが鳴った。
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凛(プロフ) - 続き楽しみにしてます。 (2019年7月10日 14時) (レス) id: 8feaf83578 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:コズミックりんご | 作成日時:2019年7月9日 17時