複雑で単純2 ページ47
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｢風呂出たぞー、次誰だー？｣
リビングのドアを開ければ、
那須の宣言通り
金指が宿題をさせられている。
｢金指くん、先入ってくる？
俺最後でいいよ。｣
｢え、那須お客さんだから
先入ってきていいよ、
俺まだこれ終わってないし。｣
｢一世！熱あるのに勉強したら
余計熱上がるぞ！｣
金指の隣に座って宿題を覗き込めば
懐かしい数学の計算問題。
全然埋まってないけど
そもそも熱ある子に宿題させるなんて
教育ママならぬ教育兄すぎて怖い。
｢金指くんは自分から俺に宿題しよって
言ってくれたんだよ、成長しすぎて
金指くんのお兄ちゃん泣いちゃう。｣
｢いや、それはお前に気を使ってるだけだから。
泣き真似すな。｣
｢やっ、違うから！金指くんは成長したんです！
なっ？お兄ちゃんほんと嬉しい！｣
｢うるさい、もう早く風呂入ってこいよ、
那須の宿題は成長した金指にやらせとくから。｣
謎にテンションの高い那須は
多分本当に金指に勉強を誘われて
嬉しかったんだと思う。
ニヤニヤしやがって
わかりやすい奴だな！
｢おぉ、俺に任せなさい。｣
金指がニコニコしながら
那須の目の前のプリントを手に取り眺める。
｢んん、この問題は…ふん、なるほど
…解なし！！｣
そう言ったかと思うと
大きな字で本当に解なしと書き込んだ。
｢おっおいおいおい！
解はあるんだよそれは！
勝手になくすな！｣
那須は慌てて笑いながら
金指の手からプリントを取り戻して
俺のはやらなくていいからな、
宿題分からないところは
浮所に教えてもらえよ？と言って
風呂場へと向かった。
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凛(プロフ) - 続き楽しみにしてます。 (2019年7月10日 14時) (
レス) id: 8feaf83578 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コズミックりんご | 作成日時：2019年7月9日 17時
