Cosmic Change! (ページ44)

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兄たちの心弟知らず6 ページ44

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｢あ、でも、今日も来てもらうのは悪いし
1人で大丈夫だよ、ありがとう龍我。｣

泣き腫らした顔のどこにも説得力が無くて、
かわいいけど本人にそれを言えば怒るだろうか。

｢お熱ある子をほっとけるわけないだろ。｣

キッパリそう言った浮所。
まあそりゃそうだろうな。

｢俺と浮所が今日は泊まりに行こっかな？
勉強し放題だな金指くん！｣

金指くんの肩を掴んで
ふざけたようにそう言えば、
勉強はやだなあ、と
ヘラッとした笑いが帰ってきた。

｢じゃあ俺と龍我明日だな！｣

｢そうしよ！
その頃には金指も熱さがってるし
料理対決な！｣

｢ちょっと一世のお家
汚したらダメだからね？
浮所、今日も外泊で親御さん大丈夫？｣

｢あ、俺の親は平気。
じゃあ那須の家寄って俺の家寄って
着替え持って金指のお家に帰るか！
3人いるしタクシーで帰ろ！｣

｢そうだな。浮所、宿題も持ってこいよ、
お前も金指くんもどうせ昨日やってないだろ？
一緒にやろうぜ。｣

｢えー、ほんとに勉強すんのかよ！｣

浮所は不満そうだったけど
金指くんの親御さんの不在を預かる以上
やっぱ勉強はさせないとだめだからな。

｢じゃあ2人とも一世をよろしく頼みますよ。｣

藤井くんがやれやれ、と言った様子で
俺らを見る。

こうして俺は金指くんのお家に
お邪魔することになったのだった。

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