曖昧な午後2 ページ34
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また不思議な夢。
白い光の中から誰かが
喋りかけてくる夢。
2度目の今回は
この前よりも冷静な自分がいて、
声の主が小さい男の子だと分かった。
『身体の調子はどう?
…いや、いいわけないよね。』
「今は大丈夫だよ、
君は誰なの?」
『僕はまだ生まれたばかりで
今はまだ何でもないんだ。』
「え、どういうこと??」
『僕のことより君の方が大変なんだ、
僕も精一杯やるけど
君が苦しまないようにしながらでは、
明日の朝までが引き伸ばす限界で、』
ダメだ何を質問しても
さっぱり話が掴めない。
「君のおかげで今僕は苦しくないの?
本当だったら僕はもっと苦しむはずだったの?」
『君、熱があるのに頭が痛くないでしょ?
それは僕が頭痛の感覚を麻痺させてるからなんだ、本当は熱が出てるし頭も痛いんだよ。
だから無理しないでね。』
「麻痺?え、大丈夫なの?それ…。」
『あ、だめだ、やっぱり力が全然持たない!
と!とにかく!
痛くないだけで体力も削られてるから
無理しちゃダメだよ、またね!』
「えっ…?」
白い光は一瞬強く光ったかと思うと、
どこか遠くへ消えてしまった。
ただの夢だ。 だけどどこか怖い。
薄らと目を開けた時間を確認すれば
まだ休憩時間だったので
俺はもう一度眠ることにした
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凛(プロフ) - 続き楽しみにしてます。 (2019年7月10日 14時) (レス) id: 8feaf83578 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:コズミックりんご | 作成日時:2019年7月9日 17時