年長さんvs年少さん4 ページ32
.
「なんだよ、3人でコソコソして!
談合か!?こうなったらこっちは一揆じゃ!
年下なめんなよー!」
「そうじゃそうじゃー!」
「一揆じゃ!」
俺らはソファーの上に立って3人を威嚇した。
「一揆すな、ほら、すわれ。」
那須が呆れたような顔で見てきたけど
俺らはそんなの無視だ。
3人で肩を組んでぴょんぴょんと
跳ねたその時、
「一世?お家出るときに俺と浮所とお話しした事
もう忘れたの?龍我 大昇 ソファーの上は立つ場所じゃないって教えなかった俺が悪いのかな?」
全く目の笑ってない藤井の背後から
ペンギンもびっくりのブリザードが吹き荒れ
俺らは一気に静かになったのだった。
「あっ…一揆は総員撤退っ…」
俺はそう2人に告げてすごすごと
ソファーに座り直す。
龍我と金指は
音もなく静かに俺に続いた。
「一世、家を出る前に
浮所がなんて言ったか覚えてる?」
藤井はブリザードのまま金指を見つめる。
「…後から辛くなるから今日は静かにする、」
「うん、いい子の一世なら覚えてたらできるよね。
まさかソファの上でぴょんぴょんぴょんぴょん跳ねて大ふざけしようとなんてしないよね。」
「…は、はい。」
「2人も。
一世が調子いいのは解熱剤で一時的に体温下げてるだけで、本来は熱がある病人だから一緒になってふざけたり騒いだりしないこと、わかった?」
「「…はい。」」
俺らは静かに藤井に怒られ、
縮こまって3人でくっついた。
「ご、ごめん、俺のせいで怒られた、」
「いや、金指だけのせいじゃないよ。
俺らも騒いでたし…ってか熱あるの?」
「でも今は薬飲んでるから平気だよ。」
「まあ、なんかあったら言えよ?」
「そうそう、我慢すんなよ。」
「うん、大昇 龍我、ありがとう。」
…こうして俺らの一揆は
呆気なく幕を閉じたのであった。
.
176人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
凛(プロフ) - 続き楽しみにしてます。 (2019年7月10日 14時) (レス) id: 8feaf83578 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:コズミックりんご | 作成日時:2019年7月9日 17時