気になるあの子は小悪魔的 ページ27
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◎ゆうと◎
今日は朝からソロの撮影。
メンバーとはこの後集合して
YouTube撮影と少し打ち合わせ。
昨日の電話では
状況がわかったら連絡する、なんて言ってた藤井くんはまったくの音沙汰無しで、
何かあったのか、それとも単純に寝てるのか、
気になっていた。
撮影が始まる前に藤井くんへ送った
金指くんの様子を尋ねるメッセージの返信は
可愛いキャラクターが
おはようの挨拶をしてるだけのスタンプで、
おちょくられてるな!?と勘づいたものの
ふざける余裕はあるのか、と少し安心した。
メンバーとの集合時間まで少し余裕があったので
私服へ着替え終わった俺は
藤井くんに電話してみる。
「もしもし?おはよ。」
思ったより早く出た藤井くんは落ち着いていた。
「おはよじゃねーよ、
俺のメッセージ無視しやがって。」
「ごめんごめん、一世熱出てさ、
言ったら余計心配するかと思って。」
「え、そうなの?
今は?どう?金指くん寝てるの?」
「どうっていうか…、あ…」
藤井くんが黙り込んだ電話の後ろから
浮所の焦った声が聞こえる。
「どした?大丈夫か?」
「あ、ごめん。
…まあ大丈夫ではないと思うよ、一世は。
けど大丈夫ってことにしたいんでしょ、
お父さんもいないし。」
「…おいおい、」
「今一世がどれくらい大丈夫じゃないかって言うとちょっと待ってね、画面みてて、」
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凛(プロフ) - 続き楽しみにしてます。 (2019年7月10日 14時) (レス) id: 8feaf83578 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:コズミックりんご | 作成日時:2019年7月9日 17時