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うちの子は可愛い3 ページ19

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駅から一世の家までの距離は
それほどなくて迷わず真っ直ぐ来れた。




インターホンを押しても無反応で、
この短い間にまさか何かあったんじゃと
ヒヤヒヤしていれば、
カチャリと音がして玄関が開いた。



「藤井くんも龍我に言われて来てくれたの??
夜遅いのに、ごめん、」


一世がバツの悪そうな顔で
こちらを窺う。


「大丈夫だよ、なんか眠れなかったから
ちょうど良かった。熱は大丈夫?」


安心させるように
にっこり笑ってそう言いながら
本人の様子を見る。


寒いのかブランケットを羽織ったまま
玄関にきたらしい。


「あ、いや、熱ではない。」


拗ねたように口をとがらせて
ハッキリ否定した一世に
少し戸惑うけれど
やっぱりいつもと何かが違って見えた。


「えー?俺浮所に騙されちゃったか?」



「い、や、まあそうかな?」


一世は歯切れ悪くそう言うと
それより寒いだろうし早くあがって、と
俺を家の中に促した。


浮所と一世の間で
どんなやり取りがあったのかわからないけれど
浮所の言うことが本当なんだろうな、と
前を歩くブランケットの塊を見つめる。


どうぞ、と一世がリビングのドアをあけてくれた。


ニヤニヤとこっちを見る浮所が見える。



6月の初め、初夏にふさわしい晴れた夜
駅からの道はけして
寒くはなかった。








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設定タグ:東京B少年 , ジャニーズJr. , 美少年   
作品ジャンル:タレント
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(プロフ) - 続き楽しみにしてます。 (2019年7月10日 14時) (レス) id: 8feaf83578 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:コズミックりんご | 作成日時:2019年7月9日 17時

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