QK看病日記

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福良side
あのあと出勤してきた伊沢にオフィスを任せて、山本を病院に連れて行った。

「一人で行ける？」

「はぃ、だいじょぶ、です……」

一人で平気だとは言っていたものの、今にも倒れそうな足取りだったから、結局診察室まで付き添った。

診断の結果はただの風邪だったけど、最近はテレビ出演だったり地方でのイベントだったりで、疲労もストレスも少なからず溜まっていたんだろう。

「1時間くらい帰れないから、寝ててもいいよ」

点滴をしてもらっている間も、ぐっすり眠っていた山本。点滴の効果もあって、朝よりは顔色も良くなった。

「帰ろっか。歩けそう？」

「ん、さっきより、ましです」

処方された薬を受け取って病院を出る。タクシーを呼んで山本の家に向かった。

「お邪魔しまーす」

「すみません、ほんと、ちらかってて、」

「いいよいいよ。俺ん家もこんな感じだし、気にしないよ」

散らかってるとか言ってるけど、男子大学生の一人暮らしの部屋にしては片付いてるほうだと思うなぁ。

「ほらほら、病人はベッドで大人しくしてなさい」

山本がベッドに横になったのを確認して、キッチンを借りてお粥を作る。食欲はそんなにないだろうけど、お粥くらいなら食べてくれそうだ。

「お粥作って冷蔵庫に入れておいたから、食べられそうだったらあっためて食べなね」

「ありがとうございます……」

「じゃあ、オフィス戻るよ。なんかあったら遠慮なく連絡して」

俺がいると気を遣って休めないだろうから、長居せずにオフィスに戻ることにした。家を出て少しして、山本からLINEが届いた。忙しいのに迷惑かけてごめんなさい、だそうだ。

『謝らなくていいってば。ごめんなさい禁止令出すよ？』

そんな冗談を送り返してみる。返信はないからおそらく寝たんだろう。今日は、いつもなら山本が担当してくれている仕事も、他のメンバーでやらなきゃいけない。考え事をしながら、足早にオフィスに向かった。end




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有斗さん、リクエストありがとうございました！
こんな感じでよろしかったでしょうか……？
気に入っていただければ幸いです(*´꒳`*)



遅くなってしまいましたが、順位が更新されました！
まさか二桁だとは思っていなくて、すごく嬉しかったです！
お気に入りももうすぐ100人に到達しますし、評価もたくさんしていただけて、読者の皆様には感謝しかないです。
本当にありがとうございます！！
今後ともよろしくお願いします！

「つらい」と言える場所-ymmt-＊→←「ごめんなさい」禁止令-ymmt-＊

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