痛いの痛いの飛んでいけ-izw-＊ ページ15
伊沢side
「ふぅ……」
撮影が終わり、静かになったオフィスでため息をつく。その原因は、さっきから感じている腹痛だ。数分耐えていると、やっと波がおさまってきて、今のうちに帰ろうとパソコンや資料を鞄にしまう。
「須貝さん、まだいますか」
「いや、伊沢が帰るなら俺も帰るわ」
少し離れているところで作業をしていた須貝さんに声をかける。いつのまにか他のメンバーは帰っていて、今オフィスに残ってるのは二人だけになっていた。
「そこの戸締り確認してもらっていいですか？」
「あいよー」
戸締りを確認して玄関に向かう。そこまではスムーズに進んだのに、今日は運がない日なのか、帰るときになって腹痛の波がやってきた。須貝さんにバレないように、そっと手でお腹をさすって耐える。
「……っ、」
吐き気もないし下しているわけでもない。ただただ痛いだけで、痛みの波が去るのを待つ時間が本当にしんどい。
「……伊沢？」
異変に気づいて、数歩先を歩いていた須貝さんが俺の方を振り返る。なんとか平常を取り繕おうとしたが、強い痛みに襲われて思わずその場に座り込んでしまった。
「伊沢？大丈夫？具合悪かったの？」
須貝さんに顔を覗き込まれたが、質問に答える余裕もなかった。
「痛いのどこ？腹？」
声を出さずにうなずく。全身に嫌な汗が流れてきた。
「いったん落ち着くまで待とうか。楽な体勢とりな」
肩からかけていた荷物を取り上げられる。どの体勢をとっても痛みが治まるわけではなく、結局体育座りをして膝に顔を伏せた。
「……須貝さん、」
「ん？」
「少し良くなりました、」
そのまま数分間痛みに耐えていると、少しずつ波がひいて腹痛が治まった。額の嫌な汗を拭う。
「じゃあ今のうちに移動するか。俺の方に体重かけていいから歩ける？」
須貝さんに肩を貸してもらって立ち上がる。てっきりこのまま帰るのかと思っていたから、仕事部屋の方に歩き出す須貝さんに慌てて声をかけた。
「須貝さん……どこ、行くんですか」
「え？ソファーだよ。横になってた方が楽かなーと思ったんだけど」
須貝さんに寄りかからないとちゃんと歩けない俺は、そのままソファーに連れて行かれた。
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雪月花 - すいません、どうしても分かんないです。色々有名そうなのを入れてみて全部出し尽くしちゃったんです。ヒントとか貰ったり出来ませんか？ (6月18日 20時) (
レス) id: a76a285c93 (このIDを非表示/違反報告)
NaHo(プロフ) - あの手この手で色々調べてみたんですが全くわからないので教えてくださいお願いします🙇🏻♀️ (2023年2月15日 23時) (レス) id: 45b193f19a (このIDを非表示/違反報告)
あくと(プロフ) - 頑張って考えたんですが続編のパスワードが分からなくて...ヒントなど頂けたりしませんか？お忙しいと思いますが返信頂けると嬉しいです (2022年3月11日 18時) (レス) id: ab17c965b8 (このIDを非表示/違反報告)
White - すごくおもしろくて2も読んでみたいな、と思ったのですが、ヒントをみて、思いつく数字を片っ端から入れても、どんなに調べても分からなくて、もう少しヒントを頂けませんか？ (2021年10月31日 20時) (レス) id: 276347c53c (このIDを非表示/違反報告)
s.u - 私は、有名な4桁数字と調べたら出て来て、あ〜これか〜！ってなりました（今さらすみません） (2021年9月29日 20時) (レス) id: 4835169485 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：泉怜 | 作成日時：2019年9月21日 23時
