ただのファンだったんですよ？ (ページ12)

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翔said ページ12

「なんだ、俺のファンなんだ…笑」

結局、その後はあの子が逃げるように教室に戻っていったらしく…

屋上に残された俺は、一人つぶやいていた。

何、俺嬉しいのかな？

ニノに手紙を渡す場面はたまたま遭遇した。
普段なら、あーいつものかと通り過ぎるはずだったけど、ニノがあんなにファンの子と喋るのがめずらしかったし何より…

「やっぱり、かわいいなー。」

ニノ「翔ちゃん、惚れちゃった？」

翔「ニノ、盗み聞きは良くないぞ。」

ずっとあの子との会話からちゃっかり聞いていた、嵐の黄色担当に俺はそう返す。

ニノ「なんでよ、面白そうじゃん。」

翔「とにかく、今は嵐のことで精一杯なの。
今が大事な時期なのわかるだろ？」

翔「大体、俺あの子の名前も知らないし…」

少し小さな声で言っても、うちのいたずらっ子は聞こえていたらしく

ニノ「じゃあ、聞いてくればいいじゃん。」

そう、笑って言うんだ。