気になる男 ページ25
西蔭side
偵察も終わり3人で帰っている最中、霜月さんが「何か冷たいものが食べたい」と急に子供のように駄々をこね始めた。
いや、俺も正直今日は暑いし同じことを思ってはいるが、
野坂さんは一分一秒たりとも無駄にしたくない人だということが分かっているから「寄り道したい」なんて言えたものじゃない。
だからここはさりげなく……
「もう少し先にアイス屋さんがあるみたいですよ」
「ア、アイス！？マジで！？え、え、食べてぇ！野坂もちろん行くよな？な？？？？」
「…行かないって言ったらA騒ぎそうだし、近所迷惑にもなりそうだからちょっと寄っていこうか」
「わーい、野坂の奢りいいいぃぃぃぃ！！！」
「奢るなんて一言も言ってないんだけど」
野坂さんは呆れた顔をしながらも楽しそうだった。
。
。
結局野坂さんに奢っていただくことに。
なんだか申し訳ないと思っていると、両手にアイスクリームを持った野坂さんがいた。
俺は思わず2度見する。
「お待たせ」
「……野坂さんよくそんなに食べれますね」
「はい」そう言って渡してくれたのは俺が2度見してしまった方の…アイスクリームタワーだった。
「……あ、ありがとうございます」
「あれれ？野坂てめぇ私の分が見当たらいんだけど？？」
「Aは自分で買ってきなよ」
「あ？」と睨む霜月さんに野坂さんは優しい顔で「嘘だよ。ほら買いに行こう。何味がいいの？」と手を引っ張る。
……あぁ、
早くくっつけばいいのにと俺は2人の後ろ姿を見てつくづく思う。
霜月さんの分のアイスも買い終えた野坂さんは、席に座るとアイスを食べながらスマホをいじり出した。
「今気になるのはこの男だね。孤高の反逆児不動明王」
「何者なんでしょう」
「…まさにそれみたいかもね。炎の激辛ハバネロペッパー味」
「ハバネロ……」
「1つ辛いのが入っていることで全体が美味しく感じることがあるよね」
「まさかそのために……」
顔を上げると野坂さんは「そうゆうことだよ」と言わんばかりに無言でスマホをいじっている。
なんて人だ。
「私は断然チョコミント派！クールだけど甘い優しさも持ち合わせている……そう！イケメンな風丸くんすっげぇいいまじ好み」
「……Aの気になる男は聞いてないんだけど」
。
。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 125人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「イナズマイレブン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
れいな - 更新楽しみです！応援してます！ (2018年11月30日 4時) (
レス) id: 9f238923bb (このIDを非表示/違反報告)
セレーナ - 番外編でハロウィンやって欲しいわ (2018年11月6日 19時) (レス) id: 40108fa981 (このIDを非表示/違反報告)
マヨ - 面白いです。応援してます。(*0^∀^0*)// (2018年11月1日 1時) (レス) id: 7f6a7d99e0 (このIDを非表示/違反報告)
てぃと(プロフ) - 月兎さん» どんどんフェイ出すつもりです！ありがとうございます更新頑張ります！ (2018年10月15日 19時) (レス) id: 83fd2933b6 (このIDを非表示/違反報告)
月兎 - てぃとさん» フェイくんが、可愛すぎる。発想が、新しいくてワクワクドキドキ面白いです。更新頑張ってくださいね。 (2018年10月14日 8時) (レス) id: 77e594bc29 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：てぃと | 作成日時：2018年7月27日 11時
