攻略法116↓ ページ36
樹side
その後、私はあんずちゃんから今日の出来事を詳しく聞いた。
簡単に説明すると乱凪砂さんに結構酷いことを言われたらしい。
その晩
私は夜風に当たりたくなり廊下を歩いていた。
そこに
「あ、真緒くん。お疲れ様。」
ちょうど向こうから真緒くんがやってきた。
「お疲れ、樹。」
その様子はいつもとは違って元気がないようだった。
「真緒くん、大丈夫?その………私でよければ話聞くよ?あ!もちろん真緒くんがよければだけど。」
私がそう言うと真緒くんは少し寂しそうに笑った。
「じゃあ、少し聞いてくれるか?」
「はい、もちろんです。」
そう言って私たちは旅館の庭に出た。
**********
「自分でもわかってんだ、先輩に言われるまでもなくさ。Trickstarのみんなは天才だ。本気で死に物狂いでやってあいつらの輝きに届かなかったら、俺のことがバレちまう。」
真緒くんが語ってくれた話はどれも聞いたような話に聞こえてしまった。
「だから、だからまだ本気出してないだけってその場凌ぎを続けてたんだ。Eveの時みたいに俺たちの実力を見せつけてやろうって思ってたのに。全然ダメだった。」
ああ、そうか。そりゃあ、聞いたことがある話だ。
だってこの話はこの話は私が体験してきたことに似ているからだ。
「むしろ俺のせいてTrickstarのみんなまでバカにされたちまったかも。」
そう話す真緒くんの表情はとても曇っている。
「……俺ってTrickstarに必要ないのかな。」
「そんなこと言わないでよ!!」
私は咄嗟にそんなことを言ってしまった。
「ありがとな。」
その表情もさっきの表情も何もかもが前の私を見ているようだった。
私には才能なんてものはなく、誰にも認めてもらえず、母さんと比較され凹んでいた私に。
そんな私は自然とこんな言葉が出てきた。
「真緒くんは私に似てる。」
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灰月葵(プロフ) - るーんさん» 早速コメントありがとうございますペコリ((・ω・)_ _))あんずちゃんを入れるかどうか実は迷っていたんです…ですが、満足して貰えたみたいで嬉しいです!!本編も再開しますので!これからもどうぞよろしくお願いします! (2020年10月3日 22時) (レス) id: 41d5b3c4c0 (このIDを非表示/違反報告)
るーん(プロフ) - 灰月葵さん!!テストお疲れ様です!リクエストの書いてくださってありがとうございます!!!とてもとっても面白くて違和感なくて最後萌えました(〃▽〃) あんずちゃんグッジョブです笑笑 (2020年10月3日 21時) (レス) id: 058313c245 (このIDを非表示/違反報告)
るーん(プロフ) - 灰月葵さん» テスト大変ですよね(><) 更新は気にしなくて大丈夫です!(上からごめんなさい) ただ、また続きが読めるなら嬉しいかぎりです*´`* テスト勉強、無理せずがんばってください!応援してます! (2020年9月25日 22時) (レス) id: 695c41a4b4 (このIDを非表示/違反報告)
灰月葵(プロフ) - るーんさん» リクエストはまだまだ募集中です!今回のリクありがとうございます!自分自身学生で今現在テスト期間なんです!(T . T)そのため更新が遅れると思いますが、がんばります!続きも楽しんで貰えるように頑張ります! (2020年9月25日 21時) (レス) id: 41d5b3c4c0 (このIDを非表示/違反報告)
るーん(プロフ) - お忙しい中いつも更新をありがとうございます!…番外編のリクはまだ受付中でしょうか? もし良かったら凛月くんの個別プロデュース中に、Knightsの面々やユニット問わず皆乱入、最後は大団円!見たいなの読んでみたいです(≧▽≦) (2020年9月25日 15時) (レス) id: 058313c245 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:灰月葵 | 作成日時:2020年8月30日 18時