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百肆拾伍:まさかの展開*サワー ページ32

碧琉side


「…人の意見じゃなくて、碧琉自身はどうしたいの。」

どうしたいの……って言われても、どうしたいかすらも分からない。凛之助さんを助けたいし、でもかみさまに抗いたくない。

今まで私は人に頼ってばかりだった、だから自分が本当にしたい事が分からない。

「どうしたいか、なんて聞かないで!分からない、今まで私の生きてきた道は兄様が、かみさまが作った道なの!

兄様がいなかったら、雪牙ちゃんを家に招く事もなかったし、追い出す事もなかった!

かみさまがいなかったら、鬼殺隊に入ろうとしなかったし、幻集団だってそう!

もうどうしたらいいか分からないの……。どうしたいかなんて聞かないで、考える事が多すぎて頭がかち割れそう。」


雪牙ちゃんがスっと私の前にしゃがんで、フワッと微笑む。右手がそっと頬に触れて、ビックリして雪牙ちゃんを見上げる。

「ごめんね、碧琉。でも、碧琉は今どう思ってる……?どうしたいかじゃ無くて、どう思ってる……かな?」

所々つっかえながらも伝えてくれる。どう思ってるか……?

「助けたい、でもかみさまは私にとって全てなの……抗いたくない、抗えない」

「えっ……と、神様が悪い事をしてるなら、正してあげるのが本当に大切……だと思う。どうかな……?」

雪牙ちゃんは口下手なのかな、思った事を必死に言葉として絞り出してる感じ。そんな所も雪牙ちゃんらしいけど。

正してあげる……そっか、悪い事をしてるなら人もかみさまも関係ない……のかな?私が正してあげるなんて、おこがましい気がするけど……。

「うん……私、かみさまに依存しすぎなのかもしれない。凛之助さんは何も悪くないから、制裁を受ける必要無いよね……」

心のモヤモヤが晴れて虹がかかった気分。スカッとした。

「碧琉、もう暗いから帰ろ──」

「四季の呼吸、壱の型『春霞』」

いきなり鬼が飛び出したのでとっさに斬った。危ない、少しでも気づくのが遅かったら雪牙ちゃんが怪我を……。

「ありがと、碧琉。……まだ鬼がたくさんいるから、気をつけて。」

雪牙ちゃんは刀を構えながら言う。私も仕込み傘を構えた。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
大正コソコソ噂話

碧琉の日輪刀は仕込み傘なので、持ち手の部分がクルってなってます!
持ち手を生かして、縦横無尽に素早く斬り付けられます!

百肆拾陸:帰ろう。*和椛 湊→←番外編:鬼殺隊入隊から柱昇格*暇人



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暇人(プロフ) - 皐月さん» 了解です! (2019年12月26日 22時) (レス) id: 83db547e60 (このIDを非表示/違反報告)
皐月(プロフ) - 私のボードに新しいボード作ったのでそちらでお願いします (2019年12月26日 21時) (レス) id: 3ce7f43dbb (このIDを非表示/違反報告)
和椛 湊 -wakaba sou-(プロフ) - 更新します (2019年12月26日 20時) (レス) id: 0db6a1be4a (このIDを非表示/違反報告)
暇人(プロフ) - サワーさん» 了解です! (2019年12月26日 19時) (レス) id: 83db547e60 (このIDを非表示/違反報告)
サワー(プロフ) - こうしんします! (2019年12月26日 17時) (レス) id: 59631e9c92 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:皐月(リュウこん) x他4人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年12月20日 23時

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