先生は今日もやらかしました【ほのぼの】 ページ7
今日は朝から学長に呼ばれた。
(何か良くない事でもしてしまったのだろうか?)
最近は任務がある訳でもない為、ずっと高専で過ごしていた。特に目立った事はしておらず検討もつかない。
そうこうしているうちに学長の待つ部屋に辿り着いた。
深呼吸をしてから扉を開ける。
「失礼しま…………何やってるんですか? 夜蛾学長」
いま眼前に広がる光景は夢なのかと疑ってしまった。
サングラスをかけた強面の男性----夜蛾学長が五条先生を締め上げている。しかもしっかりと関節に入っている。
「見ての通り指導している所だ」
「いやいやいやいや! 関節技決めながら指導する学長が何処にいるの!」
「現在進行形でいるじゃないか。此処に」
学長本人の返しに思わず吹き出してしまった。
「くっ……なるほど。それで私を呼んだんですね……っつ。この状況おもしろいんで写真撮っておきますね」
「待ってA! 笑ってるでしょ! あと写真撮らないで! ……痛い! 痛いよ?! これ以上はギブ!」
「いいや、まだだ。今回の件といい、どうしてお前は重要なことを報告しないのか。学生の頃、そういう風に教えた覚えはないぞ」
学長の腕にどんどん力が込められギリギリと音を立てながら先生を締め上げていく。
私は笑いを堪えながらブレないよう写真を撮った。
「これ、現像して先生に渡しますね」
「そういうのやめてくんない? 先生泣いちゃう」
「え、泣かないで下さいよ。自業自得なんですし」
「A辛辣過ぎる!」
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作者名:弓兵 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/archer0/
作成日時:2020年10月14日 23時