77話 ページ19
太「はーい其処までー」
凛とした太宰の声が部屋に響く
瞑っていた目を開くと、男の肩に刀が突き刺さっていた
「ぐ、ああっ!」
刀が抜け、その場に崩れ落ちる
紅「私の育て子に手を出すとは…覚悟は出来ておるのかえ? 男」
『姐さん…!』
Aは中也から離れて姐さんに飛びつくと、さらに涙を流した
紅「嗚呼 A…こんな傷だらけで…」
姐さんもAを優しく抱きしめる
『っ…あ、姐さんの…悪口、云ってたの… 女がちょうしに、のってるって…違うって云ったら叩かれて、私の事も、あんな女に育てられてるからよわいって…』
紅「A…お主、それで毎日鍛錬場に…!」
『私がつよくなったら、姐さんもつよいってことだから…』
紅「嗚呼 A…!!」
森「全く、太宰君が早く来てくれなんて云うから 膝が痛いよ…」
中「首領!」
首領は膝をトントンと叩き眉間にしわを寄せていた
こう見えても威厳あるポートマフィアの頭だ、この男達には相応の罰を下すだろう。最悪は処刑だ
俺が絆創膏を取りに来なかったら、この事は発覚せずにいたのだろうか
…真逆!
中「太宰、もしかして 手前…分かってて俺に?」
太「まあね」
太宰は得意げにふふんと笑う
てっきりAの事は忘れていると思っていたので吃驚だ
中「凄えな」
太「!?」
森「却説…君達には相応の罰を与えないとね
…私の大切な部下を傷つけたんだ、覚悟し給え」
「こっ此奴が行成体当たりしてきたのです!!俺達 尾崎幹部の悪口なんて云いませんし、っ…大体証拠が!」
太「証拠ならあるよ」
太宰がにやりと笑うと、懐からボイスレコーダーを取り出し 中央にあるボタンを押した
【「…なあ、あの人どう思う?」
「尾崎幹部か?」
「若い女が幹部の座について大丈夫なのかよ」
「首領に媚び売ったんじゃねぇの?色目使ってさ」
「有り得そうだな」】
中「…!!」
「そ…其れっ何処で…!!」
太「此れで君の証言は偽証だと証明された。此れからどうなるかは分かっているよね?」
男の顔はどんどん青くなっていき、抵抗しようと暴れたが姐さんの足によって其れは叶わなかった。
――――――――――
其の後、男達は処刑されたんだったか。
あれからどんどん親しくなって、前より明るくなったAだったが…
『チービ!』
…何でああなったんだ
そんな昔の事を思い出していると、もう拠点に到着したようだった
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みゃーすく - こんにちは!いつも楽しく読ませていただいてます!評価100票目いれましたよ!(ドヤァ)頑張ってください! (2018年12月22日 9時) (レス) id: 6bc0684f66 (このIDを非表示/違反報告)
灯火(プロフ) - 焼きそばパンさん» あ、よかったかえってきた.....(気にしなくて大丈夫ですよ!) (2017年6月11日 15時) (レス) id: a727658566 (このIDを非表示/違反報告)
焼きそばパン(プロフ) - 灯火さん» はっ…危なく逝ってしまうところでした…危ない危ない…(返信遅くなってすみません汗) (2017年6月11日 13時) (レス) id: 07a3e57208 (このIDを非表示/違反報告)
灯火(プロフ) - 焼きそばパンさん» 待って待ってお墓いかないでまだはやいですよ((( (2017年5月16日 20時) (レス) id: e8716935ee (このIDを非表示/違反報告)
焼きそばパン(プロフ) - 灯火さん» おわああめっちゃ嬉しいです!!!ありがとうございます┏┛墓┗┓ (2017年5月16日 20時) (レス) id: 07a3e57208 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:焼きそばパン | 作成日時:2017年4月10日 19時