文豪にセクハラしたいんじゃ

横浜連続殺人事件2 ページ24

お仕事大変そうだからね、こういう時はちゃんと空気を読むAちゃんだぞ。

『あら、雨だ』

さっきまで晴れていたのに！
この辺りお店ないんだよなあ

傘も無いし 走ってコンビニにでも行こう

鞄を頭の上に乗せて走る


近道の裏路地を通ろうと思い、ひょいと覗く




『……ぉう？』




人の死体

血

ナイフ

能面を付けた男





男が此方を見る





やばい やばい

貴(やばい！！！)


後ずさりして 走り出す

後ろを見ると男が追いかけて来ている

『きゃーーー！！こっち来んなぁっ
モブに殺される趣味はないんだって！！』

これあれだよね！！テレビでやってた連続殺人犯！！人殺してたしナイフ持ってる！！！
やだよ私モブに殺されるなんて！！
絶対に厭だ！！
殺されるなら文スト主要キャラがいい！！！

兎に角助けの電話をかけよう！展開によってはヒロインぽくなれるかもしれん！！

まずはやはり作者が推している中也！！

ﾄｩﾙﾙﾙﾙ…

【只今、電話に出ることができません】

『うわああん！着信拒否にされてる！』

次は顔面偏差値の塊！太宰さん！


ﾄｩﾙﾙﾙﾙ…

【お掛けになった電話番号は 現在使われておりません】

『太宰さん番号変えたんだ！また調べなきゃ！！

じゃなくてー！！』

ひいいやばいよ、このままじゃ殺されるよ！！

次はマイエンジェル敦君だ！！


ﾄｩﾙﾙﾙﾙ…


敦【…何ですかもう…】

『嗚呼敦君！！優しいね君は！！
君だけだよ出てくれたの！！』

敦【用がないなら切りますよ、仕事中ですし】

『待って！待って！！実は今 連続殺人犯らしき人に追いかけられててっ！』

敦【え……本当ですか？】

『まじ！ガチ！本当だから！！ヘルプミー！！』

敦【Aさん今何処にいるんですか！？】

『今は 旧フランス領事…、っわああ！？』

敦【Aさん！？】


ﾌﾞﾂｯ


敦「Aさん、Aさん！？

…っ国木田さん！」

国「如何した」

敦「Aさんが―――！」

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