. ページ24
.
「ほら、もんち、入って入って」
「お邪魔します、」
何だか久しぶりの照史ん家。少しだけ緊張してもうてるかも。
よそよそしくなってる俺を見透かしたように笑う照史。
「ほら、そこのソファーで寛いでて？」
「…え、でも、」
俺もなんか手伝おうと思ってたのに。
「ほら、ええからええから、」
キッチンから追い出されてしまって、渋々ソファーに座る。
ぽふん、音を立てて座れば、照史の匂いに包まれる。
あかん、眠りそう。
「もんちー、眠たかったら寝ててええで〜？」
「…んぇ、なんで、」
「ふはっ、やって、分かりやすいねんもーん、」
人の家に来て勝手に寝るのなんて悪いとか思いつつ、瞼は落ちていった。
.
「もんち、起きれそう？ごはん出来たけど、」
「…んっ、ぁ、俺、寝てもうた、ごめん、」
いつの間にか眠っていたらしい俺は照史の声で目が覚めた。
「いや、俺が寝てええって言ったんやから、全然気にせんでええって。ほら、食べよ？」
そう言ってテーブルに出されたのは、美味しそうなうどん。
ほんまに美味しそうで。
「ふっ、一緒に食べようか」
「…いただきます」
照史が作ってくれたうどんは凄く美味しくて。
なんだか泣きそうになってきた俺を見透かしたように笑った照史。
「…なぁ、もんち、」
少しだけ不安そうな照史がこちらを見つめてくる。
「ん、？」
“ちょっと背中の音、聞かせて”
そう言うと、俺の背中にぴとっ、と耳を付ける照史。
「良かった、もうゼーゼーしてへんな、」
ホッとしたように笑った照史は俺の頭を撫でた。
「…照史のおかげや、ありがと、」
「ホンマに…俺もやけど、皆も心配するんやから、もう無理せんでや？」
そう言って頭をまた撫でてくれる照史は、いつまでも俺の“お兄ちゃん”やと感じた。
Fin.
(一ヶ月放置してしまってたらしい…本当に申し訳ないです…)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 505人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
虹音(プロフ) - 重い病気で抗がん剤治療中の黄色君と支えるメンバーのお話をお願いいたします。 (2022年1月10日 20時) (
レス) id: 9b7cc5341c (このIDを非表示/違反報告)
結毅。(プロフ) - なんでもいいんでこたしげみたいです！ (2022年1月10日 19時) (レス) @page43 id: 232cce6e41 (このIDを非表示/違反報告)
碧月 - リクエスト失礼します！黄くんの疲れが溜まって知らないうちに体調が悪くなってしまったところを青くんが助けてあげるお話が見たいです！よかったらよろしくお願いします。 (2022年1月10日 19時) (レス) id: 56a687ecac (このIDを非表示/違反報告)
フライドチキン(プロフ) - リクエスト失礼します！いつもの小児科の設定で緑くんの体調不良とパニックが見たいです。よろしくお願いします。 (2022年1月10日 17時) (レス) @page43 id: 8a137fc455 (このIDを非表示/違反報告)
かずまん(プロフ) - リクエスト失礼します。流星くんが仕事のストレスで体調悪くなってしまうけどメンバーに隠したままどんどん悪化して倒れちゃうお話みたいです！呼吸困難と嘔吐描写できそうだったら入れて欲しいです！ (2022年1月10日 14時) (レス) id: 069c105ddd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紗彩 | 作成日時：2021年8月18日 16時
