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｢来おへんな…｣
あんなしげの状態では、もうロケ続行は厳しそうだと、ロケは延期に。
私服に着替えてしげのことを待っているんやけど、中々戻って来なくて。
お腹痛いって言ってたし、トイレなんやろうけど。
40分。
それにしても遅すぎる。
｢ふぅ、｣
トイレに行っても迷惑やろうな、なんて考えてたんやけど、流石に遅すぎる。
｢ふぅ、｣
もう一度溜息を着いて、トイレに行って様子をみようかと、楽屋を出た。
｢ぇ、おわっ、｣
｢っ！？｣
楽屋のドアを開ければ直ぐに幽霊ちゃうかってくらい青白い顔したしげがおった。
｢うぅっ、｣
｢まだ痛いん、？｣
お腹を押さえるしげにそう聞けば、もう隠す気力も無いようでコクコクと頷いた。
｢取り敢えず、中入ろうや、｣
立っているのもやっとなしげの脇を抱えるようにしてソファーに連れて行ってやれば、ソファーに蹲るようにして丸くなって。
｢ふっ、｣
その姿が、不覚にも可愛くて。
｢っ、なんやねん、｣
｢ごめん、なんかアルマジロみたいやなと思って、｣
｢…は、？｣
ホンマ、りゅうせい分からんわ、だなんて小さな声が聞こえたと思えば、益々身体を丸めてしまったしげ。
その身体は少しだけ震えていて。
もしかして。
｢ぇ、泣いてる？｣
｢…うっさいわ、…ぼけ、｣
｢ぼけってなんやねん、せめてアホにしてや｣
｢…は？ …あほ、｣
｢…なんか腹立つから、やっぱりあほも辞めてや｣
｢は、？｣
｢…え？｣
｢…。｣
噛み合っているんだか合っていないんだか、よう分からん会話をしていれば、ぐぐっと強ばっていたしげの身体から力が抜け、ソファーに身体を預けた状態でしげがコチラを見た。
｢……せいで、｣
｢へ？｣
｢流星のせいで、力が入らんくなったやんけ、…責任取ってや、｣
なんなん、ホンマに分かりにくいヤツ。
｢ふはっ、俺ん家来る？｣
Fin.
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riko(プロフ) - はじめまして！しげじゅん、最高でした！機会があれば、他のしげじゅんのお話も読んでみたいです！更新楽しみにしております！ (2021年8月9日 0時) (
レス) id: 7d25cd713b (このIDを非表示/違反報告)
なな - 初めまして！お話すごく読みやすくて大好きです！もしよかったら、ごめんなさい の設定で弟組がノロウイルスになるお話が見たいです。 (2021年7月22日 13時) (レス) id: 5de29a7f33 (このIDを非表示/違反報告)
佑妃奈(プロフ) - 初めまして！リアル設定で神山智洋くんが喘息を悪化させて入院してしまう話が見てみたいです。すぐに退院できるけ桐山くんがしばらく家に泊めて過保護になる話でお願いできませんか？ (2021年6月28日 7時) (レス) id: f264ee5bd6 (このIDを非表示/違反報告)
みらの(プロフ) - はじめまして「ごめんなさい」すごく好きです!世界観すごいです！！ (2021年6月16日 3時) (レス) id: 7f6c966216 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー(プロフ) - 初めまして。「ごめんなさい」の世界観、とても好きでした！もし、紗彩様が可能でしたら、またこの世界観でお話を書いて頂きたいです。いつも、お話を楽しく読ませて頂いています…(｡-人-｡) (2021年6月16日 1時) (レス) id: 359f13b86b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗彩 | 作成日時：2021年2月13日 0時
