132* 1/13 ページ32
A「…こんにちは、」
智「…ん(笑)」
コンビニから出ると、目の前に大野センパイが立っていた。
すんごい驚いたけど、でも思ったよりセンパイが元気そうで安心した。
A 「、大丈夫…ですか？」
智「あ…うん、もう全然(笑)」
A「…(笑)」
…そっか、もう全然大丈夫なんだ。
よかった…
大野センパイの笑顔はいつもと変わらなくて。
きっともう、本当に大丈夫なのかも。
つらそうな感じは全然ない。
A「、あの、これ、…もうよくなったならいらないかもしれないけど、」
智「…」
A「、今、コンビニでっ、…ゼリーなんですけど…」
智「え、俺に…？」
A「はい、お見舞い…です」
手に持ってた袋を両手で差し出して、大野センパイの反応を待つ。
A「…」
智「…」
A「……」
…どうしよう…
あたしの手からその袋が受け取られる気配がなくて、もしかしたら出過ぎたことをしてしまったんじゃないかって不安に襲われた。
顔が上げられなくて、けど差し出した手を引っ込めることも出来ずに固まってると、先に動いたのは大野センパイ。
智「…いいの…？」
A「、はい…」
智「……ごめんね…」
A「、いえっ、あたしが勝手にしたことなので、…」
…気を…遣わせてしまった…
やっぱり出過ぎた真似だったんだって、後悔の念が押し寄せる。
A「…すいません、…あの、これ、持って帰るので、」
智「え？」
A「すいません、」
…消えたい、
なんでこんな事しちゃったんだろ、
なんで受け入れてもらえるなんて思っちゃったの…？
自分の浅はかさを呪いながら鞄の中に無造作にゼリーの入った袋を押し込むと、突然のびてきた大野センパイの腕…
智「、なんでっ、」
A「、」
…なんで…なに…？
…あたしの腕、
大野センパイに掴まれてる…
【智side】
…すんげぇ申し訳なくて…
Aちゃんが俺のために、風邪だからってお見舞いくれようとしてたことが、すんげぇ嬉しかったけど、同じくらい申し訳なくて…
だってこれじゃだましてたみたいじゃん。
Aちゃんに会えるかもって、それだけしか考えてなかった自分がすげぇ浅はかで…
…ちょっと俺、自己嫌悪…
*
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 383人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うさこ(プロフ) - 涼春さん» 涼春さん、コメントありがとうございます！サイトの方から来ていただいてる方ですかね？そう言っていただけるとやる気がでます(笑)頑張ります♪ (2016年1月24日 19時) (
レス) id: a6bc99da2c (このIDを非表示/違反報告)
涼春 - うさこさん、ずっと前から読んでたものです！子育て大変かと思いますが更新頑張ってください！待っています！ (2016年1月24日 18時) (レス) id: b1e0ee9534 (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - なっつんさん、コメントありがとうございます！青春の甘酸っぱさが大好きです(笑)子育てもあり思うように更新できないかもですが、頑張ります♪ (2015年12月31日 21時) (レス) id: a6bc99da2c (このIDを非表示/違反報告)
なっつん(プロフ) - やばいっ！めっちゃ青春ですね！更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2015年12月31日 14時) (レス) id: e72932d320 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：うさこ
| 作成日時：2015年12月3日 10時
