131* ページ31
帰りの時間になり、無事にニノさんからプリントを受け取った。
部活が終わる時間にナナと待ち合わせてコンビニに向かう。
ナナは帰宅部だからわざわざ待っててもらって申し訳なかったけど、やっぱりひとりで行く勇気は出ない。
ナ「大野先輩、大丈夫かなー」
A「…うん」
ナ「約束の時間まであと１０分か、少しだけ余裕あるね」
A「…うん」
少しずつ近づいてくる待ち合わせの時間。
てゆーかその場所に近づいてるって思うだけでヤバい、心臓があり得ないくらい速くなってきた…っ、
ナ「緊張しすぎ(笑)」
A「…分かってるっ、」
ナ「…(笑)」
緊張しないでいられるわけがない。
今から大野センパイに会いに行くんだから。
用件はなんであれ、会いに行くんだから。
もーやだ、ほんとにすごい、心臓が痛い…、
【ナナside】
A「じゃあたし、ゼリー買ってくるね。もし大野センパイ来たら呼び止めといてね」
ナ「うん、分かった」
Aが小走りでコンビニの中に入っていく。
その足取りは緊張してるけどやっぱり軽やかで、微笑ましくてこっちがニヤける。
…それにしても大野先輩、いつからAのこと好きになったんだろ？
すんごい聞いてみたい。
Aが好きって事は気づいてるのかな？
…いや、気付いてないか。大野先輩って鈍感そうだし。
それ以前にヨシノがねぇ…
あの人は絶対Aのこと好きだし。
そして多分、 Aが大野先輩のこと好きなことも分かってるはず。
あんなわかりやすい子そうそういない。
そんなこと考えてコンビニの駐車場の端で自転車に寄りかかってると、スウェットで自転車から降りようとしてる大野先輩が目に入った。
、いつの間にっ、
慌てて自転車のハンドルを握り近寄ろうとすると、タイミング良くコンビニの中から出てくるA。
驚いたようにふたりが顔を見合わせてる。
会話は当たり前のように聞こえてこない。
…でも今確実に分かること。
うん、絶対私、邪魔者。
どこをどう考えても邪魔。
だったらAには悪いけど、私はこのまま帰らせてもらう。
ちょうどコンビニの端の目立たないところにいた私は、当たり前のようにふたりに背を向けてその場から立ち去った。
*
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 383人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うさこ(プロフ) - 涼春さん» 涼春さん、コメントありがとうございます！サイトの方から来ていただいてる方ですかね？そう言っていただけるとやる気がでます(笑)頑張ります♪ (2016年1月24日 19時) (
レス) id: a6bc99da2c (このIDを非表示/違反報告)
涼春 - うさこさん、ずっと前から読んでたものです！子育て大変かと思いますが更新頑張ってください！待っています！ (2016年1月24日 18時) (レス) id: b1e0ee9534 (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - なっつんさん、コメントありがとうございます！青春の甘酸っぱさが大好きです(笑)子育てもあり思うように更新できないかもですが、頑張ります♪ (2015年12月31日 21時) (レス) id: a6bc99da2c (このIDを非表示/違反報告)
なっつん(プロフ) - やばいっ！めっちゃ青春ですね！更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2015年12月31日 14時) (レス) id: e72932d320 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：うさこ
| 作成日時：2015年12月3日 10時
