102* ページ2
「…まーね、でも付き合ってるわけじゃないし、さっちんにも可能性あるって」
“、そうだよね、うん、ありがと、まっちゃん！”それだけ言って、3人組は去っていく。
隣の席の女子がため息をついた。
こいつの名前は…、松下…だっけ？
とにかくみんなからまっちゃんと呼ばれてる。
つーか俺もたまにそう呼ばれるし、実際やこしいときがあるからあんま関わりたくない。
…でも、A…？
櫻井先輩がどうとか言ってたけど、なに。Aって実はモテてんの？
潤「…なぁ、」
「、え？…なに…」
潤「…Aって、4組のA？」
「……なんで、」
明らかに不審がられてる。
でもこんな誰にでも聞かれるとこで話してんだから、教えてくんなきゃ困る。
潤「気になるから」
「は？なに、松本もAのこと、」
潤「“も”ってことはなに、その櫻井先輩とやらもAのこと好きなの、」
「……」
あまりにも驚いた表情するから、変なこと言ったのかと思って考えてみるけど…
…いや、そこまで変なことは言ってない。
つーかただ、ちょっと気になっただけだし…
「…まぁ、別に？私の憶測だけど」
潤「…」
「3年の櫻井、Aのこと好きだと思う」
潤「…ふーん」
…つーかまぁ俺、櫻井なんて知らねーけど。
どう考えてもそいつはAの眼中に入ってないし。
入ってんの、大野だけだし。
「……、ねぇ、まさかそれだけ？」
潤「え？」
「知りたかったんでしょ？」
…知りたかった…
…まぁ、確かに知りたかったけど…
潤「…A、大野だし」
「は！？」
潤「好きな奴。お前も知ってんじゃねーの？」
「…、…」
ん？知らなかったのか？
ま、いいけど。別にどーでもいいし。
「…で？松本は？」
潤「は？」
「今まで近寄りがたかったし、話しかけづらかったからこんな事聞けると思ってなかったけど…」
潤「…」
「せっかくの機会だから教えて。好きなの？Aのこと」
じっとこっちを見てくるけど、俺はそんなこと他人に易々と話したりしないし、つーかそれ以前にAを好きなわけでもない。
ただからかうとおもしろいから、いろんな情報ほしいだけだ。
潤「…さぁね(笑)」
「、」
おもしろ半分で俺はこの答えを曖昧にした。
1ヵ月後、この俺がAを好きになるなんて知らずに…
*
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 383人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うさこ(プロフ) - 涼春さん» 涼春さん、コメントありがとうございます！サイトの方から来ていただいてる方ですかね？そう言っていただけるとやる気がでます(笑)頑張ります♪ (2016年1月24日 19時) (
レス) id: a6bc99da2c (このIDを非表示/違反報告)
涼春 - うさこさん、ずっと前から読んでたものです！子育て大変かと思いますが更新頑張ってください！待っています！ (2016年1月24日 18時) (レス) id: b1e0ee9534 (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - なっつんさん、コメントありがとうございます！青春の甘酸っぱさが大好きです(笑)子育てもあり思うように更新できないかもですが、頑張ります♪ (2015年12月31日 21時) (レス) id: a6bc99da2c (このIDを非表示/違反報告)
なっつん(プロフ) - やばいっ！めっちゃ青春ですね！更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2015年12月31日 14時) (レス) id: e72932d320 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：うさこ
| 作成日時：2015年12月3日 10時
