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「ねぇA」
「ん？」
ケーキをねだっておいて先にAの甘い蜜を堪能して。
……はぁ。
ため息が出るくらい幸せだった。
あのライブの日から今日まで、もやもやした想いが心のどこかにあって。
けれどAにこうやって会って体を重ねたら、やっぱりAと俺は大丈夫だって、そんな自信さえ生まれてくる。
「ケーキ食う？」
「うん。ちょっと待ってね、用意する」
タオルケットで隠しながら体を起こすと、ちらっと振り返る。
「みないでね？」
「みねぇよ(笑)」
「……、見てるっ、」
「見てぇもん」
「見ちゃだめっ」
「ぜーんぶみたけど？」
「それとこれとは話が別なのっ」
耳まで真っ赤にしながらムキになるAが好きだ。
手に届く距離にAがいる。
なんて幸せな時間なんだろう。
ベッドの端に座って、タオルケットを肩に掛けたままもぞもぞ動いてる。
下着つけてんのかな。
「……っ、翔っ！」
「ははっ、わりわりっ」
タオルケットに指を引っかけてわざと落としてやると、肩をすくませて振り向いた。
もちろん、胸を隠して。
「だめって言ったらやらないでっ」
「かわいくてつい」
「もう、、」
ちょっと怒ったAもかわいいなんて、言ったら叱られそうだ。
……確かにあの時感じたんだ。ライブの後に会ったときの、Aの違和感。
相葉君を久しぶりに目の当たりにして動揺しただけなのかもしれない。
仮にもあんな別れ方した相手だ。
俺達が再会したあの時はまだ、きっと引きずってた。
……でも、今はちゃんと俺を想ってくれてるよね？
だって今目の前で、こんなにもいろんな表情を見せてくれる。
笑顔だって、怒った顔だって、恥ずかしそうに俯く節目がちなその表情も。
全部が全部、大切で愛おしくて。
Aも同じ気持ちでいてくれてる気がして不安だった気持ちがすうっと浄化されていくような。
ケーキを用意してくれるAの姿をベッドの上から眺めながらはっと笑うと、Aが気づいた。
「なに？」
「ん？すげぇ幸せ」
「ふふ。私も同じ事思ってた」
「、まじ？」
「翔が私の部屋にいるなんて不思議だけど…」
「、」
…あ、もしかして、相葉君は来たことあんの？
……気づいたら気になってしょうがない。
「……」
「雅紀は来たことないよ」
「え！？」
「聞きたそうな顔してた」
*
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りな - お願いだから翔くんと幸せになって欲しい泣 こんなに大事にしてもらってるのに相葉ちゃんに戻らないで〜泣 (2020年5月14日 11時) (
レス) id: e2df3a7f4a (このIDを非表示/違反報告)
まにたゃん - 更新楽しみにしてます！相葉ちゃんともうまくいって欲しいけどやっぱり翔くんとの今を大事にして欲しいです (2019年8月9日 14時) (レス) id: 013dbcf72e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうユウ(プロフ) - 今の流れ的には相葉くんともう一度やり直すことになりそう… でも個人的には櫻井くんとこのまま続いて欲しいかな、、続き楽しみにしています！ (2019年5月14日 23時) (レス) id: d4f3dfba4c (このIDを非表示/違反報告)
なおち(プロフ) - 久々更新でも嬉しいです。とりあえずの着地点が見えないからこそ、書き手さんが大変なんだと思いますが。こちらは楽しみにしてます！ (2019年5月10日 22時) (レス) id: 4cd26d7ff0 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 私的には…雅紀くんと…寄りを戻して欲しいかも？ (2019年5月3日 20時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさこ
| 作成日時：2015年12月23日 23時
