23*1【私じゃない、あの子だ】5/5 ページ15
トロッコに乗ってスタンドに挨拶してると、目の前にAが現れた。
つーかチケットあげたの俺だし、場所も知ってんだけど、
本当にいると思ったら嬉しくて仕方なかった。
それまでいつものように振っていた手も、Aを目にしたら力が入った。
そして、表情もほころんだ。
自分で完璧に分かるくらいに。
「「「きゃーーー！！」」」
その瞬間、Aの周りの熱が上がった。
いつも同じ笑顔で手を振ってる俺。
だからきっと、みんなにも分かってしまったんだ。
俺がいつもと違う表情したって…
…でも、このあとは相葉くんだ。
Aはどんな反応見せるんだろうって、気になって仕方ない。
俺を好きだと言ってくれた。
どうにかなってしまうんじゃないかってくらい愛し合った。
…それでも不安ってのは全ては消えないもんだ。
やっぱりライブは大好きだ。
こんなにみんなが笑顔で、楽しそうにしてくれる。
やっぱりみんなが大好きだ！
ライブ中盤、外周トロッコに乗りスタンドに手を振る。
笑顔が一瞬どんなだったか分かんなくなるくらい笑って、そしてまた手を振る。
その時だった。
上の方にやってた視線を下げると、目に入ってきたのは思いがけない人物。
『、…A…』
一瞬、なにが起こったか分からなかった。
笑顔のやり方、完全に飛んだ。
でもすぐに、今ライブ中だって思い出し、固まった表情を笑顔に変えた。
…きっと、偶然だった。
Aを見つけて3秒後、後ろの子が持ってるうちわに“ハートかいて”って見えた。
その瞬間、あのときの記憶がフラッシュバックした。
『…Aとした約束…』
俺が一方的にだけど、Aがライブに来てくれたらやるって言ってたあのサイン。
今ならやったって、後ろの子にやったとか、そういうことにだってできる、
そう思ったら体が勝手に動いてた。
雅「、」
A「、」
指をさした瞬間、驚いた表情で俺を見た。
やっていいのか、やらない方がいいのか、
もうそういう次元じゃなかった。
そうしたいと思ってしまった。
久しぶりに見たAは、優しく見えた。
きっと翔ちゃんに大切にされてるんだ。
だから俺がいるところにだって平気で来てんだ。
なにも変わらない。
俺がAにこれをしたところで、なにも変わりはしない。
だからいいんだ、
今、Aにした約束、果たしたい…
*
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りな - お願いだから翔くんと幸せになって欲しい泣 こんなに大事にしてもらってるのに相葉ちゃんに戻らないで〜泣 (2020年5月14日 11時) (
レス) id: e2df3a7f4a (このIDを非表示/違反報告)
まにたゃん - 更新楽しみにしてます！相葉ちゃんともうまくいって欲しいけどやっぱり翔くんとの今を大事にして欲しいです (2019年8月9日 14時) (レス) id: 013dbcf72e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうユウ(プロフ) - 今の流れ的には相葉くんともう一度やり直すことになりそう… でも個人的には櫻井くんとこのまま続いて欲しいかな、、続き楽しみにしています！ (2019年5月14日 23時) (レス) id: d4f3dfba4c (このIDを非表示/違反報告)
なおち(プロフ) - 久々更新でも嬉しいです。とりあえずの着地点が見えないからこそ、書き手さんが大変なんだと思いますが。こちらは楽しみにしてます！ (2019年5月10日 22時) (レス) id: 4cd26d7ff0 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 私的には…雅紀くんと…寄りを戻して欲しいかも？ (2019年5月3日 20時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさこ
| 作成日時：2015年12月23日 23時
