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「ちょっと」
「っわ、」
「、なんだよ」
「なんだよはこっちのセリフ！一緒に来たんだから遊んでよね！」
「は、、ちょ、引っ張んな！」
ズルズルと引きずられて海に向かっていくふたり。
その後ろ姿を笑って見てられる私の心の余裕。
……すごい。こんなに気持ちが落ち着いてるなんて。
それもこれも全部、さっちゃんとのあの時間があったからこそ…
ひとりで顔を赤くして、気持ちを落ちつけるためにふうっと深呼吸。
だめだめ、こんなとこで思い出したら。
さっちゃんみたいに何かが反応するとかではないからいいけど…
って考えながら、また頭が上せたみたいに顔が熱くなる。
悪循環。
2人が海の中を泳いでる。
クロールで少し沖の方に行ってる。すごい。
私はあんなふうに海で泳げないから、泳ぐさっちゃんを見れたのはナミさんのおかげかも。
…なんて。
どれだけ心が広いのって、もしナミさんに言ったらウザがられそうな感謝の気持ちすら湧き上がってきた。
寝転がって空を見あげようとすると、眩しくて目を開けていられない。
目をつぶってはぁって息を吐いたら、波の音が鮮明に聞こえた。
この砂浜は、砂じゃなくて珊瑚の死骸だって聞いた。
死骸って言うと聞こえは悪いけど、その上を歩くと"キュッキュッ"って音がして楽しい。
……
…、あれ、寝てたっ、
慌てて起き上がると、まだ2人は海の中。
スマホを確認すると、多分寝てたのは10分くらい。
ロングワンピースの裾がめくれてたから、起き上がるついでに座り直して。
楽しそうにしてる2人にスマホのカメラを向ける。
遠くにいて表情まではよく分からないけど、楽しそうなことは伝わってくる写真。
「……」
ナミさん、私の存在を疎ましく思ってたけど、やっぱりさっちゃんのこと好きなのかな…
家族で来た時にたまたま一緒になっただけの相手。
もし本気で好きなんだとしたら、ナミさんの想いはかなり強いはず。
私がここ数日でのぽっと出の女だって知ったら、どう思うんだろう…
「Aー！」
「、」
「ビーチボール取ってー！」
さっちゃんが私に向かってブンブン両手を振っている。
その隣で怒っているわけではなさそうだけど、ぜんぜん笑わないナミさん。
少し近づいて、届くかなってとこでさっちゃんに投げたら、ナミさんの方に飛んでいってしまった。
「、……」
目の前に落ちたビーチボールをじっと見つめて、触れようとはしない。
*
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やっち(プロフ) - うさこさん、こんにちは。どの作品もとても良かったです。また作って欲しいです (2022年11月26日 7時) (
レス) @page47 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 完結お疲れ様でした！優しさの塊な智くんにメロメロになったりエロエロの智くんにキュンキュンしたり〜とっても楽しかったです。 (2019年6月24日 12時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - はるさん» はるさん、こんにちは！ほんと、私もさっちゃんと入れ替わりたい(笑)そしたらもれなくじっくり観察ますけど(≧∀≦)最後までおつき合いいただいて、ありがとうございました！ (2019年6月21日 13時) (レス) id: b1c7827c1a (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - ていくさん» ていくさん、コメントありがとうございます！毎回楽しみにしていただいてたなんて…嬉しいです☆他のお話でも機会があればよろしくです(^^) (2019年6月21日 13時) (レス) id: b1c7827c1a (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - うさこさん、おはようございます。とっても楽しかったです！さとちゃん格好良かったなぁ、私も入れ替わりたい←無理(^w^)結局二人が幸せで良かったです！ (2019年6月21日 9時) (レス) id: 4dabf2263b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさこ
| 作成日時：2019年4月12日 20時
