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「……さっちゃ、」
声を出してハッとする。
、私の声だ……
自分の口に手を当てて、喉の震え方が違う、なんて冷静にそんなとこに気を取られて。
「……A」
「、……」
「……」
「……」
…ドキドキが止まらない。苦しい。
嬉しいとかそんなことよりも。
今このタイミングで戻ると思ってなかったから、心の準備が全然できてなくて。
初めて呼ばれた、さっちゃんの声で私の名前。
男っぽい低い声で"A"って…
「……さっちゃ、ん…」
「…さっちゃんじゃねぇよ…」
「え…」
「智って呼んでくれんじゃなかったの」
「、」
…そっか、そうだった、
私、男のさっちゃんには"智"って呼ぶって言ってたんだ…
「…智…」
「なに」
「……私たち、戻ったの…」
「…ん」
「…今何時？」
「……1時」
「1時……」
「夜中のね」
夜中の1時……てことは、……
「……いつ戻ったの…」
「……日付が変わった頃 」
「12時？」
「ん。」
「……」
さっちゃ、……智を見つめたまま。
「…いつからそこにいた？」
「…寝た時から？」
「、じゃなくて、いつからそこに座ってた？」
「……」
段々と鮮明になってきた智の表情は、さっきよりだいぶはっきり見える。
少し言いづらそうに口をキュッと噤むと、頭をかく仕草をして一瞬俯いて顔を上げた。
「……ずっと。」
「、」
「早くA起きねぇかなって」
「…朝まで起きなかったかもしれないよ」
「かもね」
片方の口角をあげて、目を細める。
「っ、」
月明かりに照らされて、表情がわかるその横顔に、背筋がゾクッとした。
息ができないほど引き込まれて、体が動かない。
「……A、ごめんね」
「え……」
「明日……いや、今日のこと」
「、」
、そうだった、
今日はナミさんと一緒に行動するって…
笑顔が消えた智の表情に、胸がズキンと音を立てた。
「…こんなん言っても信じてもらえないかもしんないけど、…俺、間違いなくAが一番大事だからね」
「え……」
「つーか一番とか……順番付けらんない。Aは特別だから」
「……」
「……なんて言うのずりぃよね」
「え、」
「こんなん許してもらおうと思うのが間違ってんよね」
「、そんな、」
「A、俺を許しちゃダメだよ」
「え……」
*
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やっち(プロフ) - うさこさん、こんにちは。どの作品もとても良かったです。また作って欲しいです (2022年11月26日 7時) (
レス) @page47 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 完結お疲れ様でした！優しさの塊な智くんにメロメロになったりエロエロの智くんにキュンキュンしたり〜とっても楽しかったです。 (2019年6月24日 12時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - はるさん» はるさん、こんにちは！ほんと、私もさっちゃんと入れ替わりたい(笑)そしたらもれなくじっくり観察ますけど(≧∀≦)最後までおつき合いいただいて、ありがとうございました！ (2019年6月21日 13時) (レス) id: b1c7827c1a (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - ていくさん» ていくさん、コメントありがとうございます！毎回楽しみにしていただいてたなんて…嬉しいです☆他のお話でも機会があればよろしくです(^^) (2019年6月21日 13時) (レス) id: b1c7827c1a (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - うさこさん、おはようございます。とっても楽しかったです！さとちゃん格好良かったなぁ、私も入れ替わりたい←無理(^w^)結局二人が幸せで良かったです！ (2019年6月21日 9時) (レス) id: 4dabf2263b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさこ
| 作成日時：2019年4月12日 20時
