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結局海に行くことは出来ずに、民宿に向かうことになった。
ちなみにさっきのナミさんは、この民宿のご主人の友達の娘さんらしく、本土から来てるお客さんなんだとか。そういえば訛ってなかった。
愛知に住んでいて、大学に通っているらしい。
…女子大生。
ここには中学生まで一年に一度必ず家族全員で来ていたようで、今回大学の大事な授業が休講になったからって思い切って初めて一人で来たようだ。
そこにたまたまさっちゃんが来るって聞きつけてラッキーって思ってたら、私がついてきちゃって何この女、っていうことらしい。
「テンション下がるー」
「こら。お客さんに失礼なことを」
「智君と遊べると思ったのにー…」
バックミラー越しにさっちゃんを睨みつけてる。
私にやってるつもりなんだろうけど、それこそあなたの好きな"智くん"ですよー。
さっちゃんといえば気にしていない様子で"外すげーよ"って私に耳打ち。
距離が近くなった瞬間の形相はすごかった。
「夕飯は6時でいいさー？」
「はい」
「部屋は2階の201さー」
鍵を渡され、ニコニコと去っていく。
部屋に上がっていくとさっきのナミさんがひとつ先のドアにもたれかかって立っていた。
私たちの部屋は201。彼女の部屋は202なのかな。
「ねー智くん、一緒に遊ぼ！」
荷物を持ったままの私の腕を、ナミさんが引っ張る。
待ってっ、スーツケース持ってるからっ！
「ちょっ、」
「1人で海行ってもつまんないんだもんっ、智くん来るの楽しみにしてたんだからぁ」
「、でも、」
私だってさっちゃんと過ごすの楽しみにしてるんだから！
でもさすがに強く出ることも出来なくて、されるがまま。腕が痛い。
「じゃあ一緒に回れば？」
「、」
神のような一言を発したのは、さっちゃん。
え？一緒に回る？
振り向くと、ニコって優しげに笑うさっちゃんがいた。
一瞬掴まれていた手の力が緩んで、思わずナミさんの顔を見ると眉を顰めて難しい顔でさっちゃんを見ている。
「……」
「そ、そうだね、、みんなで回ろ」
「ん」
「それなら、ね？どう？」
ナミさんからは複雑なオーラを感じるけど、さすがにさっちゃんを残して行けない。
というか、残されたら明日から私もどうすればいいのって話だし！
「うん、決まり！じゃ荷物置いてくるから、下で待ってて」
歯切れ悪く頷いたのをみて、ふたりで部屋に入っていった。
*
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やっち(プロフ) - うさこさん、こんにちは。どの作品もとても良かったです。また作って欲しいです (2022年11月26日 7時) (
レス) @page47 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 完結お疲れ様でした！優しさの塊な智くんにメロメロになったりエロエロの智くんにキュンキュンしたり〜とっても楽しかったです。 (2019年6月24日 12時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - はるさん» はるさん、こんにちは！ほんと、私もさっちゃんと入れ替わりたい(笑)そしたらもれなくじっくり観察ますけど(≧∀≦)最後までおつき合いいただいて、ありがとうございました！ (2019年6月21日 13時) (レス) id: b1c7827c1a (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - ていくさん» ていくさん、コメントありがとうございます！毎回楽しみにしていただいてたなんて…嬉しいです☆他のお話でも機会があればよろしくです(^^) (2019年6月21日 13時) (レス) id: b1c7827c1a (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - うさこさん、おはようございます。とっても楽しかったです！さとちゃん格好良かったなぁ、私も入れ替わりたい←無理(^w^)結局二人が幸せで良かったです！ (2019年6月21日 9時) (レス) id: 4dabf2263b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさこ
| 作成日時：2019年4月12日 20時
