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その日の仕事は上の空。
土曜、日曜、どちらに智のご両親に会うことになったとしても、一週間後は本当にもう関係がなくなってるかもって、そればかりが頭に浮かんだ。
好きな人に彼女として紹介されるのに、こんなに辛い気持ちになるってある？
……でも辞めたくないんだもの。
一週間だとしても辞めたくない。
考えないようにしようと思ってもどうしても考えてしまう。
本命の彼女がどこかにいるかもしれないのに、でもやっぱり私の心は智にまっすぐに向いていた。
仕事が終わってスマホを開くと、智からメッセージが届いていた。
"終わったら連絡してね"って四つ葉のクローバーマーク付き。
終わったよって返信したら、すぐに既読がついた。
ちゃんと仕事してた！？って思いながら、私からの連絡を待ってくれてたのかなって、それだけで浮き足立った。
返信を待ちながら"お先に失礼します"って声をかけて職場を出る。
先に下で待っていようかなってバッグにスマホをしまってエレベーターの前にたった瞬間。
「Aっ」
階段の方から声がして振り向くと、手をひらひらさせながら降りてくる智の姿があった。
「、階段できたの？」
「ん。終わったって言ったから」
「……」
そんなことにもじーんとしてしまう。
「ちゃんと仕事してた？」
「ん。みんなが」
「智は？」
「俺は見てるだけ」
「ふふ」
絶対してるはずなのに、それを全く見せない。
社長ってすごいんだなぁ。
…いや、智がか。
ふたりでエレベーターの前で待ってると、後ろから気配がして振り向いた。
そこには職場の方々が野次馬みたいにこっちを覗いてて。
ニヤニヤされてるのが気まずいやらちょっと嬉しいやら……複雑な気分。
「…どした？」
「え、……職場の人が……」
「ん？」
智は振り向くと、目尻を提げてひらひらと手を振った。
みんなの表情が一気に明るくなった。
ぺこぺこ頭を下げてる人もいる。
エレベーターのドアが開いて２人で乗り込んで。
なぜか２人同時に頭を下げてドアが閉まった。
「……ふ、なにやってるの、私たち」
「Aの職場の人すげぇぺこぺこしてんだもん」
"何この状況"って２人で笑い合うこの空間が嬉しくて幸せで。
「A」
「ん？」
智の方を向いた瞬間、柔らかい唇が私のそれにぶつかった。
「っ、」
「んふ」
……智はどこまでもズルい男だ……
*
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うさこ(プロフ) - みーこさん» みーこさん、こんばんは！楽しんでいただけてますかね(*^^*)続き頑張ります♪ (2019年8月21日 23時) (
レス) id: b1c7827c1a (このIDを非表示/違反報告)
みーこ(プロフ) - ラブラブ過ぎ〜（笑）お似合い過ぎ〜（笑） (2019年8月19日 20時) (レス) id: 84fdbed2f6 (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - ようちんさん» ようちんさん、はじめまして！楽しんでいただけてるようでうれしいです！無邪気な智君、大好物です(笑)続きもがんばります(*^_^*) (2019年7月17日 20時) (レス) id: b1c7827c1a (このIDを非表示/違反報告)
ようちん(プロフ) - うさこさん。はじめまして！お話しすごいおもしろいです！仮の恋人ですけどヤバい！こんな智君なら可愛くて夢中になってしまいますよね！この先の展開が楽しみです！頑張ってくださいね(*^^*) (2019年7月15日 17時) (レス) id: 1b12d1d40f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさこ
| 作成日時：2019年3月16日 10時
