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それから約2年半、彼女とお付き合いをした。
周りから結婚結婚はやし立てられたけど、どうもその気になれなくて。
可愛い。確かに可愛いけど。
俺は一生、この子のために生きていくことは出来るのかな……
そう思ったら、1歩踏み出せなかった。
きっと彼女も待ってんだろうなって。
それが分かっていながら、ズルズルと関係を続けていた、ある日……
「翔くん、子供とかどう思う？」
翔「、え？」
「……」
彼女からのメッセージ。
結婚を意識せざるを得ない、この質問。
何も答えられなかった俺は、この一週間後、フラれることになる。
そして、運命的にもその数日後、Aは俺の目の前に現れた。
A「今日から商品開発部に配属されました、田中Aです」
翔「っ、」
……息を飲んだ。
すげぇ綺麗になってて。
あれ、そういえば俺は、こいつがいたからこの会社に入ったんじゃん、って……
人のこと言えないけれど、Aは第一声、
『櫻井がいたこと忘れてた！』
って満面の笑みで言ってきやがった。
くそ、かわいいじゃねぇか！
相変わらずなAに高鳴る鼓動は抑えられず。
歓迎会の後、同じ方向で固まって帰ってた時。
A「ちょ、いつまで着いてくるつもり！」
翔「はぁ？こっちのセリフ！お前こそ家どこだよ」
A「こっちよ！」
翔「俺もだわ(笑)」
そして。
こんな偶然、あんだな。
Aと俺は同じマンションで。
しかも俺の2階下。
この偶然に驚いて、嬉しくて。
それからことある事にAを飲みに誘うようになった。
A「……櫻井」
翔「ん？」
A「……私ね、婚約破棄されたんだ」
翔「んぶっ、…、え？」
A「独りよがりだったみたい」
翔「……」
この時俺は、Aに結婚を決めた人がいた事を、初めて知った。
ショック……だった。
Aにはそんな大好きになった人がいて。
俺だってそれなりに楽しかったけど、こんな悲しそうな顔、別れる間際でも絶対ぇしてなかった。
そしてその男は、Aにこんな顔させられるくらいいい男だったんだって思ったら、胸が張り裂けそうなくらい苦しくて。
え？この感情は何……って。
久々の感情。
多分昔、どこかで感じた……
でもそれを見て見ぬふりするように、Aから顔をそむけたことは、鮮明に覚えている。
*
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うさこ(プロフ) - agoさん» agoさん、こんにちは！HPにも遊びに来ていただいてた方なんですね！ご縁に感謝です♪また楽しんでいただけるお話をお届けできるように頑張ります(^-^) (2019年9月27日 9時) (
レス) id: 2a9d2935f4 (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - ともさん» ともさん、お返事遅くなり申し訳ありません(>_<)翔君相手にこんな風になれる人、絶対いないですよね(笑)彼女は確かに鈍感すぎですが(笑)、翔君の周りのみんなが素敵な人たちでよかった(*^_^*) (2019年9月27日 9時) (レス) id: 2a9d2935f4 (このIDを非表示/違反報告)
ago(プロフ) - なんか読んだことある気がする、、、と思い読み続けて後書きを読んで納得しました！HPの方にご縁があったようです(^^)ステキなお話にまた巡り会わせて頂きありがとうございました(*´∀｀*) (2019年9月26日 22時) (レス) id: 2116815f11 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - なんか良いな。こんな二人の関係？まぁー翔くんがずーっと想いを寄せていたから続いていた関係なんだけどぉ…。彼女が鈍感でちょっとイラッとしてけど(笑)周りの仲間も翔くんの気持ちを大切にして…仲間っていいですよね(*^^*) (2019年5月7日 16時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - satomiさん» satomiさん、こんばんは！お返事遅くなり申し訳ありません(T ^ T)楽しんで頂けて何よりです(^^)コメントありがとうございました！ (2018年10月22日 21時) (レス) id: bf6cb008e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさこ
| 作成日時：2018年9月27日 22時
