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その夜。
家に帰ってすぐ、スマホを取り出しAの名前をタップした。
A『……はい』
しばらくコールして聞こえてきたのは、聞き覚えのある優しい声。
会社ですら目も合わなかったこの2週間。
俺のことなんかどうでも良くなったのかと思ったけど……
松本が言うように俺と会わなくなることが考えられないのなら。
もしかしたらって、少しの望みをかけてAに電話した。
翔「A？今大丈夫？」
A『……うん』
翔「なに、元気ない？」
A『元気だよ』
翔「嘘つけ。元気ねぇじゃん」
A「……」
Aの声のトーンがいつもより低くて、元気がなくて。
それで嬉しくなるなんて、最低かもな。
でも、きっとAが俺のことを考えてくれていることは確かで。
会社でもたまに、ため息ついてたのは見てたから、様子が変だなとは思っていたけれど。
でもそれが、俺のせいだなんて、そんなの想像もしてなかったから。
A『…何で分かるの…』
翔「今さら何言ってんだよ」
A『…』
翔「Aが何考えてるかなんて、声聞いたらすぐ分かる。お前分かりやすいし(笑)」
A『……』
本当にそう思ってるんだ。
Aは感情が直ぐに顔に出るから、声に出るから。
きっとAのこと見てたら、誰だってわかる……
A『……』
翔「…なに、マジで体調悪ぃ？」
A『………ごめん、変なこと聞いてもいい…？』
改まったAの声に困惑。
何を聞かれるのか、
……やべ、心臓が飛び出しそ……、
翔「どした(笑)」
A「…私…、櫻井のこと、一番私を理解してくれる人だと思ってた」
、え……
A「…って、今も思ってるんだけど…」
……は？んだそれ、
一番理解してくれる人……？
どういうこと、もしかしてこれ、付き合ってもないのに別れ話、的な？
うそだろ、ふざけんなっ、
翔「今、家？」
A『え…？』
翔「うち来いよ、今家着いたばっかで散らかってるけど」
A『……』
翔「……」
A『…分かった、行く』
……よかった、Aがうちに来るって言ってくれて。
2週間ぶりにAに会えることがこんなにも嬉しくて、こんなにも怖くて。
それでもやっぱりAが大切だと思う俺は。
Aなしで生きていくなんて、到底考えられる気がしなかった。
*
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うさこ(プロフ) - agoさん» agoさん、こんにちは！HPにも遊びに来ていただいてた方なんですね！ご縁に感謝です♪また楽しんでいただけるお話をお届けできるように頑張ります(^-^) (2019年9月27日 9時) (
レス) id: 2a9d2935f4 (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - ともさん» ともさん、お返事遅くなり申し訳ありません(>_<)翔君相手にこんな風になれる人、絶対いないですよね(笑)彼女は確かに鈍感すぎですが(笑)、翔君の周りのみんなが素敵な人たちでよかった(*^_^*) (2019年9月27日 9時) (レス) id: 2a9d2935f4 (このIDを非表示/違反報告)
ago(プロフ) - なんか読んだことある気がする、、、と思い読み続けて後書きを読んで納得しました！HPの方にご縁があったようです(^^)ステキなお話にまた巡り会わせて頂きありがとうございました(*´∀｀*) (2019年9月26日 22時) (レス) id: 2116815f11 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - なんか良いな。こんな二人の関係？まぁー翔くんがずーっと想いを寄せていたから続いていた関係なんだけどぉ…。彼女が鈍感でちょっとイラッとしてけど(笑)周りの仲間も翔くんの気持ちを大切にして…仲間っていいですよね(*^^*) (2019年5月7日 16時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - satomiさん» satomiさん、こんばんは！お返事遅くなり申し訳ありません(T ^ T)楽しんで頂けて何よりです(^^)コメントありがとうございました！ (2018年10月22日 21時) (レス) id: bf6cb008e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさこ
| 作成日時：2018年9月27日 22時
