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それからさとくんの捌いたお刺身と、さとくんのお母さんが作ってくれたご飯を囲んで4人での食事が始まった。
最初は緊張してご飯も時間をかけて食べていたけど、さとくんのお父さんとお母さんの息のあった掛け合いに緊張もほぐれていった。
不思議なのは、まだまださとくんと学校でいっしょにご飯を食べるときだって多少は緊張しながら食べてるのに、
今はさとくんが隣にいてくれることでとっても安心してご飯を食べられてるってこと。
初めて会うご両親なんだもん、さとくんの方が緊張しないのは当たり前なのかもしれないけど。
……そうじゃなくて…なんて言うのかな。
さとくんが近くにいてくれて、さとくんと心の距離が近くなったような、そんな感じ。
それが、嬉しいの。
ご飯を食べて、ひとしきりお話して。
お土産にもらったシュークリームたべる？ってお母さんが立ち上がって、お父さんも席を立った時。
「Aちゃん」
「ん？」
さとくんが少し小さな声で話しかけてきた。
車の中にいたときと同じくらいの距離なのに、あの時より落ち着いてる。
それがやっぱり嬉しくて。
さとくんとさっきより近づけた気がして嬉しくて。
「……俺ん部屋、行く？」
「……へ……、え！？」
へ、部屋！？
さっ、さとくんの部屋！？
思いっきり動揺しながら、目を丸くしてさとくんと目を合わせる。
「あ、や、へんな、そんな、じゃなくて、」
「……」
「絵、さっき車ん中で、絵描かせて、ってやつで、」
「あっ、あー、…う、うん、そう、だよねっ、」
心拍数が急に上がった。
部屋、なんて言うから、
急に、俺の部屋、なんて言うから…っ！
恥ずかしくなって俯いた。
ひとりで何考えてたんだろう、
さとくんは最初から絵を描くつもりだった？
そしたらあたしの反応ってかなり恥ずかしくて。
だってひとりでそういうコト考えてたってとれるよね？
「……」
まずそういうコトって何って話だけど！
具体的には何も考えてないよ？
でも、俺の部屋って言われた瞬間、変な……というか、あたしの未知の世界のことを想像したことは確かで……
「…………」
「……ごめんね、怖がらせた？」
「、ううんっ、そういうんじゃ、」
うまく返せてるのかな。
恥ずかしくて、ちょっと普通になんかできない。
なんて返すのが正解なのか、分からない……
*
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れな(プロフ) - うさこさん初めまして！この作品が大好きで私は占いツクールのアカウント作りました！私事ですが、今年の春高校に入学しましたがあんまり楽しくなくて…でも、最近はうさこさんの作品を楽しみに頑張ってます！笑 いつでも大丈夫なので続きが見たいです！！！！ (2022年5月20日 17時) (
レス) @page39 id: 0d31ea7a50 (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ - キヤーーー！ハマって最初から一気読みして寝不足なんですが（笑）完結していなかったのですね、続きがめちゃくちゃ気になりますが、また気が向いたら更新してくださいね〜♪今日はぐっすり眠らせていただきます（笑） (2020年10月13日 20時) (レス) id: 273a48f110 (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - とわさん» とわさん、こんにちは！大好きと言っていただけて、とても嬉しいです！続きも少しずつ進めていこうと思っています。よろしくお願いします(o^^o) (2020年8月12日 7時) (レス) id: 2a9d2935f4 (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - まっしゅるーむさん» まっしゅるーむさん、はじめまして！楽しんでいただけてよかったです(o^^o)ゆっくりにはなりますが、またこちらのお話も進めていこうと思っています。よろしくお願いします！ (2020年8月12日 7時) (レス) id: 2a9d2935f4 (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - ふりさん» ふりさん、はじめまして！お返事遅くなり申し訳ありません。。胸キュンしていただいて嬉しい限りです(o^^o)私もそこまでは書きたい……！と思っているところではあります！気長にお待ちくださいませ…！ (2020年8月12日 7時) (レス) id: 2a9d2935f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさこ
| 作成日時：2018年8月2日 21時
