甘い囁きは、教室で 2【N/O】10/28 (ページ39)

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79プライベートと学校ページ39

「……あの、ひとつ聞いてもいいですか」
「ん？なに？」
「先生たちって、いつもこんな感じなんですか」
「え？」
「、いや、、プライベートと学校って、やっぱり違うのかなって……」

口に出してすぐ、なんてことを聞いてしまったんだって、ちょっと後悔した。

「……それはなんだ。俺らのプライベートが知りたいってこと？」

櫻井先生が、ちょっと不機嫌そうに眉をしかめた。

「、いえっ、おふたりのプライベートなんてぜんぜん興味ないので！」

焦って頭を何度も振って。
うわっ、これはこれでどうなのっ、
櫻井先生と相葉先生のプライベートが全然興味無いって、言い方！
すんごく失礼だし！

「いやっ、あの、すいませんっ！全然……、、というか、でも、違います！」

1人で力説してると、相葉先生が吹き出した。

「んははは！松田ひどい！そして面白い(笑)！」
「すいませんっ、」
「はははっ！松田さんてこんなキャラなんだ」
「え、」

櫻井先生も笑いだした。
…あれ、櫻井先生、こんなふうに笑ったりするんだ……
新鮮な先生たちの姿を見て、思い浮かべるのはやっぱり二宮先生。
二宮先生は気さくだ。
他の生徒にだって、相葉先生までとはいかないけど仲良さそうに話してるし。
でもそれと素かどうかは別で。
二宮先生の他の生徒に対する態度って、私から見るとやっぱり作られたように見えて。
だからって、私の前では素だと思ってるわけじゃないけど、他の生徒の前よりは砕けてて、気を許してくれてるんじゃないかって…
勝手な妄想だけど……

「早めに行った方がいいんじゃない。もう結構時間ないよ」
「、はいっ、ありがとうございました、」
「うん(笑)じゃ、頑張って」
「はいっ」

足早にその場を去って数学教官室へ向かう。
この先の階段を降りたら直ぐに数学教官室。
二宮先生、1人で何してるのかなってちょっとわくわくして。
私が今来るって思ってないだろうから、ちょっと驚かせてやろうか、なんてイタズラ心が芽生えたり。
でも本当に何かしたら怒るかな。
ノックせずに入ったらかなり責められそう。
すんごいうるさく言ってきそう。

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