甘い囁きは、教室で 2【N/O】10/28 (ページ38)

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お弁当箱を片付けて職員室へ。
向かう途中の渡り廊下で、目の前から相葉先生。

「こんにちは」
「松田！どう？大野、ちゃんと来てる？」
「茶道部ですか？一学期は来てくれてましたよ。二学期は今日からです」
「そっか！」
「その節はありがとうございました」
「いやいや。つーかあれからニノにすげぇ怒られてさー」
「え？」
「俺勝手に大野のこと教えちゃったじゃん？他の生徒探すのに結構必死で(笑)」
「……」

やっぱり……そうだったんだ。
二宮先生、わざわざ探してくれたんだ……

胸がぎゅっと締め付けられて、顔が熱くなるのが自分で分かる。
というか、他の誰かから二宮先生の名前が出るだけで、反応してしまう……

「もう1人入ったでしょ？あいつなんてどうにか頼み込んでって感じで(笑)女子の先輩もいるしって無理矢理言いくるめてた(笑)」
「え、うそ、」

うひゃって楽しそうに笑う相葉先生を見上げてると、

「掃除始まるぞ」
「っ、」

声をかけてきたのは櫻井先生。

「、そうでした、」

お昼の時間の後に掃除の時間があって、その後に昼休み。
本当は昼休みに職員室行く予定だったけど、智くんの話が気まずくて早めに来ちゃったんだ……

「私、二宮先生に頼まれてプリント取りに行くので、」
「……あぁ、教官室？」
「いえ、職員室に」
「さっき数学教官室にいたよ。プリントもまだ二宮先生が持ってんじゃないかな」
「、そうなんですか？」

二宮先生についてやけに詳しい櫻井先生に驚く。

「さっきまでね、3人で飯食ってたの」
「、そうなんですか！？」
「そんな驚く(笑)？」
「……」

……そうなんだ、、仲いいんだ。
3人でお昼食べるとか、どんだけ仲良し！？
しかも、いつもクールな櫻井先生まで？
……にしても爽やかだな、、

「……」
「……なに」
「え、」
「俺の顔になんか付いてる？」
「いえっ、」

、うわぁ、櫻井先生とこんなトーンで話したの初めてかも、
意外に気さく？
少しだけ教師以外の一面が見れた気がして、彼女にはこんなふうに接するのかな、なんて、思ったり……

*