甘い囁きは、教室で 2【N/O】10/28 (ページ33)

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73色気を感じるページ33

「、……」

……て、え、なにこれ。
先生と目が合って、突然だったから？
でも最近、二宮先生にドキッとさせられることが多かった。
横顔にかっこいいって思ったり、目だって好き……、

って、好き！？

だって、あんなに嫌いだったのに、好き？
そんなばかな、、、
盗み見るように、二宮先生の方に目線だけずらす。

「……っ、」

……どうしよう、、
……胸が、苦しい……、

教室に戻る途中、結局二宮先生のことが頭から離れなかった。
むしろもう、探してた。
二宮先生を見てたら、この感情の答えが何かわかるんじゃないかって。
だからって近くで見る勇気なんてないけど……
、って！明日からまた数学っ！
二宮先生じゃん、目の前で授業受けなきゃじゃん！

「、……」

顔がぼおっと熱くなるのが自分でわかった。
二宮先生の目の前、顔を上げたらそこにいる距離。
…でも図書館の方が絶対的に近くて、隣に座ってた、あの穏やかな時間。
全然嫌な奴じゃなくて。
あの最初の態度はなんだったのって、それが不思議でならない。

「Aー」
「、ナミちゃん、どうしたの」
「聞いてよー。この前松本くんと2人でデートしたんだけどね、、」
「うん」
「全っ然落ちる気がしないの！」
「そうなの？プールの時いい感じな気がしたけど」
「意外に硬派なのよねー、彼。私の色気にも簡単に落ちないとは…… 」
「もしかしたら大切にしたいのかもよ？ナミちゃんのこと。それ以前に色気感じたら絶対落ちるわけ(笑)？」
「落ちるでしょー！私は松本くんの色気にやられてるのにっ！」
「それはナミちゃんの場合でしょ？男だからって色気だけで落ちちゃったら本当に好きかわかんないじゃん」
「確かに男は好きじゃなくても色気には落ちちゃうか……」
「でしょ(笑)」
「もー、男って面倒！」
「え(笑)」
「女なら男に色気感じた時点で確実に好意持ってるって分かるじゃん！？」
「そう(笑)？」
「そうでしょ！好きでもない男に色気感じる女、どこにいるのよっ！」
「え……」

好きでもない男に、色気は感じない……？
……あれ、その理論で行くと、私ってやっぱり……

「……」
「A？」
「、んえっ、」
「どした？」
「、なんでもないっ、」

*