甘い囁きは、教室で 2【N/O】10/28 (ページ26)

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66好きになったりしないでしょ？ページ26

……なんだろう、この胸のざわつきは。
馬鹿にされてる？
釣り合わないとか言いたい？

「……それ、釣り合わないって意味ですか」
「釣り合わないっつーか、お前は俺を好きになったりしないでしょ(笑)」
「……なにその馬鹿にしたような笑いは」

"おっと失礼"って二宮先生が右手を口の前に持ってった。
……ますます馬鹿にしてるように思えるんだけど……

「教師と生徒だからって意味？」
「…まぁそれもある」
「それも、ある？じゃほかの理由はなによ」
「出た出た。お前俺のこと教師と思ってないよね」
「思ってますよ、勉強教えるのうまいし」
「勉強教えるのなんて、教師じゃなくても出来んのよ。上手いやつなんか探せばそこら辺にいる」
「でも二宮先生は特別うまい気がしましたけど」
「は、まじか(笑)嬉しいこと言ってくれんね」

ある車の後ろで立ち止まって、乗りなってジェスチャーで伝えてくれる。
て、私まだ乗るって決めたわけじゃないんだけどっ、

「……」

どうしたらいいか分からなくて車の後ろで立ってると、運転席のドアを開けて荷物を中に入れてた二宮先生が、顔のぞかせた。

「乗れば？」
「、でも、……」
「そんなに嫌なら別にいいけど」
「、」

そんな言い方されると…
別に嫌なわけじゃない。
ただもし誰かに見られた時、二宮先生は大丈夫なのかなって。

「……」
「教師が生徒を家まで送るのってそんな不自然なこと？」
「え、、」
「だってお前、この前プールで変なやつにつけられてんだよ？それ見て心配になんない教師、いる？」
「……」
「俺が女教師だったらよかったってこと？じゃ、女装でもするか」
「っ、」

あたかも当たり前みたいに。
…いや、二宮先生が言ってること、正論かも…、
ただ単に心配してくれてるんだ。

「……そのままで大丈夫です……」
「そ？じゃ、乗りなさい」

*