甘い囁きは、教室で 2【N/O】10/28 (ページ24)

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次の日から、暇な日は図書館に通いつめた。
だって勉強教えてもらいたいし。
二宮先生にプールのお礼も言いたい。

けど、、

「……今日もいなかった…」

初めて図書館で会った日から1週間。
水曜日に家の用事があって来れなくて、それ以外は毎日来たのに1日も会えなかった。
なにやってるの、二宮先生。

夏休み。
学校にいる？
それともただ時間帯が違うだけ？
…いや、前もこの時間だったし。
あ、もしかして、プール？
私を助けてくれたみたいに、他の生徒助けてるんじゃ……、

「……」

……あれ、、なんだろ、
ちょっと胸がざわついた。
二宮先生が他の生徒の隣で優しく笑う姿。
大丈夫だって、大丈夫になるまでそばにいてやるって、ただただ隣にいてくれてる姿を想像して。
……なにこれ、、うそ。
や、、違う違う、そんなわけない。
二宮先生が他の生徒に優しくするのがいやなんて、そんな。

「……」

……さすがにそれは。うん。
違う。
ほら、そしたら女の先生が隣にいるとこ思い浮かべてみよう、

「……」

……ほら。やっぱり。
別にザワザワしない。
そうよ、さすがにね。
だって二宮先生だし？

……でも焦った。
もしかして私が、二宮先生をって。
好きなはずないよねって。
……よかった……
私は、好きじゃない。

訳の分からない自分の中での葛藤に蹴りがついて、ほっと胸を撫で下ろす。
もしかして私が二宮先生を好きになっちゃったとか、そんな事になってしまったのかと、一瞬焦った。
あぁ、よかった。
ていうか、そんなわけないに決まってるのに、何焦ってるの。
教師相手に好きかもとか。
ナミちゃんじゃあるまいし。
いや、ディスってるわけじゃないんだけど。

「……」

でも、もしかしたら今日は。
先週もいた木曜日ならもしかしたら会えるかもって。
そんな期待をしていたばっかりに、ショックも大きいというか。
ショックって、勉強を見てもらえたかったショックよ？

……て、誰に言い訳してるの、私……

*