甘い囁きは、教室で 2【N/O】10/28 (ページ3)

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43水着なんてページ3

「……わかった、そしたらA、どっちも着てみて」
「え！いいの？」
「Aが選んだワンピースと、私が選んだの、どっちも着てみて」
「……」

……ちょっと気が引けるけど…

「…分かった」
「見せてね絶対、どっちも」
「わかったって、」

ナミちゃんの鋭い視線に怯えながら、どうにか試着。

「……」

……あれ、私が選んだの、結構胸が強調されてる気がする……
繋がってるから？思ってた感じとちがう！
ナミちゃんが選んだのは、意外に私の意見も取り入れてくれた、お腹はちょっと見えてるけど上下分かれてて上はフリルで下はミニスカート、みたいな。
カラフルで、かといって派手じゃなくて。
……なんだろ。あんなに着るのいやだったのに、ちょっと……いや、かなり素敵に見えてきた……

「あ！やっぱ似合うじゃん！」
「、うん(笑)」
「Aの方は？着てみた？」
「うん、でもイメージと違ってて」
「うんうん、水着って着てみて全然違うとかあるよね(笑)」
「……私、これにしようかな」
「うん！そうしなよ！」

……なんだろ、水着って本当に嫌いって思ってた。
わざわざ胸強調するもの着る意味がわからない、くらいに思ってたのに。
結局選んだのは上下別の服っぽくない、水着すぎない、でもちゃんと水着。
自分のスタイルがそこまでいいとか思ったこと無かったけど、意外にいけるかも、と思ったことは事実。
憂鬱しかなかったプールが、ちょっと楽しみになるとかなにごと(笑)
自分でびっくり。
ただただびっくり。
そして、この水着を推し続けてくれたナミちゃんに、感謝。

「じゃA、ダブルデートでがんばるから私っ」
「、うん」
「その前にテストだけどね」
「その通り(笑)」
「プール、夏休み入ってからになりそうだけど、塾とか行く？」
「私は家勉だから」
「了解。また決まったら知らせるね」
「うん」

夏休み……
図書館で勉強しようと思ってたから、いい息抜きになるといいな。

*