甘い囁きは、教室で 2【N/O】10/28 (ページ13)

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53胸見た！ページ13

「、松本くん！」

ナミちゃんが近くにいる2人に駆け寄っていく。
なんていうか……走って揺れてる。
女から見てもナミちゃんの水着は結構勝負してて。
あ、松本くん、今絶対胸見た！
ていうか、数秒見て逸らした！！
…ナミちゃんの作戦通りだ…
って、隣の智くん、ガン見してる！！
ちょっとやだ、やっぱ男子ってそうじゃんっ、
確かにナミちゃんは結構勝負してるけどっ、

ガン見じゃん！！！

男二人で浮き輪に空気に入れてくれてるのを、私だけ遠まきに見ていた。
だってあの状況で、どうやって入っていけっていうの？
2つも年下の男の子、と思ってた2人が、友達の胸ガン見してるとか！！

「Aー！」

なにも気づいてないナミちゃんが、私を手招きする。
ふたりがこっちを向いて。

「、」

……あれ、思った以上に智くん、筋肉ある……
スポーツ何かやってるの？
茶道しかしたことない…わけじゃなかったんだ。

「…おまたせ」

胸が揺れないように歩いて近づいて。
大丈夫。揺れてない。

「…Aちゃんキレイ」
「、え、」
「モデルみたい」
「、そんな、」
「いやマジで」

智くんが思いっきり褒めてくれるもんだから、なんかちょっと。
しかも、モデルみたい、とか。
…やっぱり嫌じゃない。
胸がどうとか言われなくてほっともしてる。
でも、、素直に、嬉しい……

それから、男子2人が用意してくれた浮き輪に乗って、流れるプールではしゃいで。
波のプールもあったから、少し深い所に行って波に揺られるのを楽しんだ。
こんなに楽しかったんだって。
プールってこんなに楽しい所だったんだって、初めて知った。
水着だって、恥ずかしかったのははじめだけで、直ぐに慣れて小走りしてみたり。
流れるプールのプールサイドは走るの禁止だけど、波のプールまでの砂浜っぽいとこは少しくらいならいいかなーって。
お昼に焼きそばとフランクフルト食べて、みんなで笑って。
ナミちゃんと松本くんも結構いい感じ。
松本くんが打ち解けて来た気がする。
智くんは相変わらず浮き輪を押してくれたり、ジュース買ってきてくれたりしてるけど。

「……ナミちゃん、私ちょっと御手洗、」

ナミちゃんにだけ声をかけて、そこを離れる。
ここに居るねって言われて、場所を確認。
波のプールの第2ね。

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