甘い囁きは、教室で 2【N/O】10/28 (ページ2)

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42近くの量販店ページ2

次の日、約束通り水着を買いに近くの量販店にやってきた。
水着の特設コーナーが2、3箇所あってそこを回る。

「これどう！？」
「ヒモじゃん！パラッとかならない！？」
「大丈夫だって心配しすぎ！」
「でもポロリとかしたらシャレになんない……っ」
「それはそれで、私のこと意識してくれるかもじゃん！」

楽しそうにそう言うナミちゃんに驚きを隠せない。
見られてもいいってこと？
え、ちょっと待って、
今までそんな話したこと無かったけど、ナミちゃんってそういう経験……！

「……」
「これもいいなー」
「……」
「こっちもスポーティだけど可愛い！」
「……」
「A、どうしたの？」
「、えっ、やっ、」
「突然黙っちゃって。自分の探さなくて大丈夫？」
「、私どれがいいかわかんないし、ナミちゃんと選びたいなーって……」
「そうなの！？じゃ、これ！」

……まずった。
それからしばらく、ナミちゃんの独壇場。
絶対ポロリしそうな紐みたいなのばっかり選ぶし！
私はもっとこう、胸が強調されないのがいい、
なにより安全なのがいいの！
服みたいなのも沢山あったし、私はこっちがいいって何度も言ったのに、全然聞く耳持ってくれないし。
体型隠すの勿体ないってＴシャツみたいなカジュアルなのは全否定。

そりゃあね、ナミちゃんは好きな人に見せるためだから気合い入るだろうけど、
私は好きな人でもなんでもない、ただとにかく、胸を隠したいの！
そして万が一ジロジロ見られるなんて、被害妄想かもしれないけどそうなったとしたら…

ちょっと無理かも。
智くんのことちょっと嫌いになりそう。
想像でこんな気持ちになって申し訳ないけど。
やっぱりそのへんの男子と同じかも、なんておもったり……

*