302恋人繋ぎ 4/1 ページ22
翔「なぁ」
A「なに」
翔君の家に行くことになって、手首を掴まれてたのが、恋人繋ぎになった。
むず痒い。
こんなとこでにやけちゃだめって思うのに、にやける。
しかも、たまに指をスリスリしてくるのがくすぐったくて。
翔「今日、どうする」
A「え？」
翔「念の為」
A「…泊まっていってほしいって事？」
翔「まぁ…そうなるか」
A「素直に言えばいいのに(笑)」
翔「は。素直だろ」
A「…じゃあ、朝家まで送ってくれるなら。スーツ着替えたいし」
翔「そのつもり。着替えは一通りうちにある」
A「メイク落としあったかな」
翔「あー…コンビニ寄る？」
A「うん、そうする」
翔君の家に泊まるために買い物して。
あぁ、ドキドキが止まらない。
苦しいけど嬉しくて。
まだはっきりした言葉を伝えあったわけではないけど、
手から伝わる熱も、
言葉の節々から感じる優しさも、
目が合ったとき、ふとほころぶ口元も。
なんだかもう、全てが愛おしくて。
どこが好きとかわからない。
もう存在自体が好きで、大好きで。
そこにいてくれるだけで幸せな気持ちになる。
A「おなか空いた」
翔「なんか買ってく？」
A「んー。家で何か作る？」
翔「まじで？」
A「食材あるの？」
翔「なんもねぇ」
A「…じゃあ、パスタでいい？」
翔「いい。むしろ食いてぇ」
A「ケチャップある？コンソメとか」
翔「ケチャップはある。コンソメは使ったことねー」
A「野菜は…ないわよね」
もちろん、って顔で首を縦に振る。
やっぱりね。
幸い立ちよったコンビニには野菜も売ってる。
材料を全て買い込んで、カゴはパンパン。
A「ビール買う？」
翔「いや、うちにある」
A「じゃ、これでいっか」
レジにカゴを置くと、すっと手が出てきて何かを乗せた。
A「、…甘いの食べるの？」
翔「俺じゃなくてAが、ね」
A「え、」
翔「甘いもの好きだろ」
そう言ってさり気なく財布を出した。
さらっと置かれたロールケーキを見つめて、きゅん。
スイーツコーナーの前でなに難しい顔してるんだろうと思ったら。
私のためにスイーツ選んでたの？
あぁもう。
愛おしくてたまんないやつ。
*
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うさこ(プロフ) - ともさん» ともさん、初めまして！コメントありがとうございます(*^^*)楽しんで頂けてよかったです♪またそのうちSな翔くんが書きたくなる時期が来ると思うので、またその時はぜひ、よろしくお願いします☆ (2019年5月3日 1時) (
レス) id: bf6cb008e1 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 初めまして。ドS櫻井先生からキュンキュンしてこちらを一気に拝読させて頂きました！俺様櫻井主任に振り回されながらも素敵な仲間に支えられて感動すら覚えました。会話のテンポがとっても楽しかったです。 (2019年5月2日 16時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - セイさん» セイさん、はじめまして！楽しんでもらえて良かったです(*^^*)SなSさん、時々書きたくなるのでまたその時を待って貰えたら☆他にもSなSさん書いてるので、まだでしたらそちらもどうぞ♪ (2019年4月7日 11時) (レス) id: bf6cb008e1 (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - ひつじーさん» ひつじーさん、こんにちは！お返事遅くなり申し訳ありません。900！ありがとうございます！楽しんでもらえて良かったです(*^^*)これからも楽しんでもらえるお話をお届けできるように頑張ります！ (2019年4月7日 11時) (レス) id: bf6cb008e1 (このIDを非表示/違反報告)
セイ(プロフ) - はじめまして。おもしろくて、一気に３日で全部読んじゃいました。年下S上司可愛くて、キュンキュンしまくりです。Sが大好きなんで、これからも楽しみにしてます。 (2019年4月7日 0時) (レス) id: 5ac6b400c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさこ
| 作成日時：2018年2月13日 23時
