272会いたい ページ32
翔『…どうした？』
A「、…あ…、…」
…どうしよう、泣きそう、
櫻井さんの声が、久々に聞く“翔君”の声で…
A「…会いたい…、っ、」
あまりにもさらっと、言ってしまった。
自分でも言おうって思ってなくて。
ただただ、きっと本当にただ会いたくて…
でも思わず口をついて出た言葉に、自分で驚いた。
翔『…分かった』
A「、え？」
翔『前に行ったバー覚えてるか。俺の後輩の』
A「……潤くん…？」
翔『夜8時』
A「え……っ、今日？」
翔『そっちが会いたいっつったんだろ』
A「、行く、行きます！」
翔『ふ。じゃあな』
すぐに切れた電話に、呆然。
うそ…会ってくれるの…？
お店は多分大丈夫。
前取引先に行ったときにたまたま見かけた。
“あ、ここだったんだ”
って店構えを確認したもの。
しかも最後、笑ってた。
…なんで笑ってくれたの…、
そして、いつもより櫻井さんの声が少し嬉しそうに聞こえたのは、私の気のせいかな…
夜6時。
早いけど支度して電車に乗り込む。
明らかにニヤツいてる私を見て、目の前に座る女子高生２人がひそひそにやにや話してる。
頭のおかしい恥ずかしいオバサンだと思われたかしら。
でもいいの。
だって今から私、大好きな人に会いに行くんだから。
嬉しくないわけないんだから。
バーに向かう途中、潤くんの事を思い出す。
潤くん…て呼んでって言われたのよね、確か。
櫻井さんより年下で、でもすごく落ち着いてた。
…あの時は付き合ってなかった。
彼には言ったのかな、私たちのこと…
7時前にはお店に着いて。
ドアの前にはまだcloseの小さな札。
あ、8時〜って書いてある。
そっか、8時からか…
仕方なく近くのカフェに入って時間をつぶして。
7時45分くらい。
ぼーっと待ち合わせのお店の方を見てると、見慣れた後ろ姿がお店のある地下へつながる階段を降りていく。
急いでお会計をして出て行くけど、お店のドアの前に櫻井さんの姿はなくて…
A「…入っちゃったのかな…」
まだ開店時間でもないし、やっぱりcloseってかいてあるお店に入ることは出来ない。
結局何も出来ないまま階段の中腹で立ってると、不意にドアが開く。
中から出てきたのは、潤くん。
潤「、あれ、いらっしゃい(笑)もしかしてずっといた？」
A「、いえ、今さっき…」
潤「翔君いるよ(笑)」
*
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ebi信号(プロフ) - いやいやいや。ちょっと待って…早く寝なきゃダメなのに、止まらないー (2019年12月16日 1時) (
レス) id: 99a6a11134 (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - みかぽさん» みかぽさん、こんばんは！翔君の気持ちもJ伝いながら分かり、ようやくこの緊張感から抜け出せそうです(*^_^*)引き続き頑張ります♪ (2018年2月17日 22時) (レス) id: 1f73178a9e (このIDを非表示/違反報告)
みかぽ(プロフ) - こんにちは！ 謎だった翔くんの頭の中が垣間見えて心底ホッとしました！！潤くん、ナイス！ 続き楽しみにしてます！ (2018年2月12日 13時) (レス) id: 952df20f4c (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - keiさん» keiさん、こんばんは！そうだったんです、翔君(笑)そしてJの良さが引き立つ！ふたりの気持ちはどうなっていくのか、そして智君は…。引き続き頑張ります(｀･ω･´) (2018年2月11日 22時) (レス) id: 1f73178a9e (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - やこさん» やこさん、こんばんは！お互いの気持ちを伝え合うまで後少し！頑張ります☆ (2018年2月11日 22時) (レス) id: 1f73178a9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさこ
| 作成日時：2017年12月20日 23時
