340* 6/9 ページ20
【翔side】
職員室に化学準備室の鍵を返しに行って、ふと貸出記録の一番下を見てみたら。
貸出理由が“体育祭の実行委員”になっていた。
借り主はナナちゃん。
もしかしたらAもいるかもって思ったけど、こんなギリギリにやること残ってんなら手伝わないとって、視聴覚室のドアをノックした。
開けてみるとそこにはナナちゃんとAだけで…
雰囲気から、作業なんてしてないことは容易に分かった。
さらっと帰ろうと思ったのに、ナナちゃんに“確認したいことがある”と言われ、結局視聴覚室に入ってきてしまった。
…不安だ、もし見られてたら？
まだ何もされてなくても、ここで会ってたと思われたせいで、Aに危害が及んだら…？
…怖ぇ、早くここから離れないと、
翔「…確認って」
ナ「いえ、大したことじゃないんで大丈夫です」
翔「え、」
ナ「そうだ、私用事があったんでした」
A「ナナっ、」
ナ「ちょっと行って来ます」
弁当箱を片付けて立ち上がろうとするから、思わず呼び止めた。
翔「、ちょっと、」
ナ「、はい？」
…ダメだ、今ここから離れられたら困る、
誰かに見られてたら、困る、
翔「俺が出てくから、」
A「、」
翔「俺は用、ねぇし」
Aの表情は確認しないまま、ナナちゃんに訴えかけるようにじっと見た。
下手に不安にさせたくない。
ナナちゃんに、伝われ、…
ナ「…わかりました」
その言葉に、ほっとした。
翔「、じゃ、俺は、」
A「、あのっ、」
…ほっとした、はずだったのに…
ナナちゃんの隣から、Aの切羽詰まったような声が聞こえた。
翔「…」
A「…」
…なんだ…？
俺に何が言いたい？
素っ気なくすんな、…なわけねぇか。
智君と付き合うことになった？
それは明日か。
…そうか、明日か…
明日から、智君とAは、付き合うんだ。
彼氏と、彼女…か…
翔「…なに」
A「、」
…思ったより、冷たい声が出てびっくりした…
…でも、これでいいんだ。
Aと俺の関わりがなければ、きっとうまくいく…
*
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 644人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うさこ(プロフ) - soraaさん» soraaさん、こんにちは！やっぱりヨシノにはかっこよくいてもらわないと(*'▽'*)嫌がらせとは無縁の人生だったので嫌がらせが難しい…(@_@)早く終わらせたい(笑) (2016年6月24日 12時) (
レス) id: 1f73178a9e (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - あやさん» あやさん、こんにちは！楽しんでいただけて嬉しいです♪もっときゅんきゅんしてもらえるように頑張りまーす(*^_^*) (2016年6月24日 12時) (レス) id: 1f73178a9e (このIDを非表示/違反報告)
soraa(プロフ) - ヨシノ、ほんとカッコいいですね(>∀<*)距離置かれたけど、ちゃんと守ってくれて。嫌がらせ、終わる聞いてホッとしました(^^)体育祭楽しみにしてます！！ (2016年6月23日 18時) (レス) id: e7c909fbb9 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - お話がとても面白くキュンキュンします！ 毎回毎回楽しみにしてます！ (2016年6月22日 18時) (レス) id: f33ef550e2 (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - Akarinさん» Akarinさん、こんばんは！３日かけて全部読んでいただけるとは…！ありがとうございます(*^^*)これからもきゅんをお届けできればいいなぁと思ってます(*'▽'*)頑張ります♪ (2016年6月12日 20時) (レス) id: 1f73178a9e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：うさこ
| 作成日時：2016年6月1日 18時
