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A「…、っ、」
集会の朝、大野センパイが居たコンビニ。
そのコンビニの前の道で、こちらを伺うように自転車に跨がる人が見えた。
…大野、センパイ…
すぐさまサドルに腰を下ろし、軽くブレーキをかける。
…もしかしたらあたしを待ってるわけではないかもしれない。
でも、もしかしたらって…
そんな妄想が、頭の中から消えてくれない。
さっきの涙は今のびっくりで止まって、何回か瞬きしたら乾いたみたい。
…どうしよう、もし、大野センパイがあたしを待ってくれてたんだとしたら…
いつもよりゆっくり漕いでコンビニに差し掛かると、大野センパイがふにゃっと笑って手を挙げた。
智「、Aちゃん」
センパイが、少し大きな声であたしの名前を…呼んだ…
頭がふわふわする。
あれから約2週間、全然話すことも出来なかったのに、大野センパイがあたしの名前を覚えてくれてた…
しかも笑いかけてくれて、あたしのために手まであげてくれて…
A「…おはよう…ございます」
ゆっくりと地面に脚をつく。
スカートめくれてないかな、
髪型変じゃないかな、
思い浮かぶのは、少しでも大野センパイにかわいく見られたいって乙女な想いばかり。
智「…この前、ありがと」
A「え…？」
智「あ…、ナナ…さん？…にも、言ったんだけど、」
A「…」
智「…自分で言った方がいいって」
A「…はい」
…ダメ、突然すぎて、
突然じゃなくても全然ダメなのに、
大野センパイに話しかけられてるだけど、頭がふわふわしてどうにかなりそう…
智「……行く？」
A「、え…」
智「学校、…行く？」
…当たり前じゃん、って。
制服着て学校向かってるのに、このまま学校行かないなんてことある？って。
大野センパイの質問が可笑しすぎて、笑いがこらえられなかった。
A「…(笑)、ふふっ」
智「、ん？どした…」
A「、だってセンパイっ、」
智「ん？」
大野センパイは分かっていないのか不思議そうにあたしの顔をのぞき込んでる。
今までだったらその行動に息も出来なくなってたけど、今日はどうしても笑いが止まらずに口を押さえた。
智「…んな面白かった？」
A「、…だっ、大野センパっ…、」
智「…」
A「(笑)、どう考えてもっ、…がっこ、行くに決まって…(笑)、」
*
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うさこ(プロフ) - 卯奈さん» 何度読み返してても気づかないものですね(^^ゞご指摘ありがとうございました！ (2017年11月23日 19時) (
レス) id: 1f73178a9e (このIDを非表示/違反報告)
卯奈(プロフ) - 91* の4行目、『ドンドン』が『ドントン』になっちゃってます！ (2017年11月23日 11時) (レス) id: 6ffb874e93 (このIDを非表示/違反報告)
しっぴん(プロフ) - 主人公ちゃん、愛されすぎ!！ ついつい応援したくなります! (2016年3月23日 12時) (レス) id: 5564e6f06e (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - こつぶさん» こつぶさん、コメントありがとうございます！甘酸っぱいどきどきを感じてもらえたら嬉しいです♪これからもよろしくです(*^o^*) (2015年11月14日 14時) (レス) id: a6bc99da2c (このIDを非表示/違反報告)
こつぶ(プロフ) - 青春ってかんじでかわいいです！応援してます！ (2015年11月14日 10時) (レス) id: 9b7f87ea8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさこ
| 作成日時：2015年11月12日 23時
