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A「……、」
視線がはずれて少しほっとしたけど、次は寂しい気持ちが顔を出す。
…ゲンキンなあたしの頭の中。
話しかけて欲しいけど話しかけられるとなにもできない。
…それになに、
“俺か”って…何が…？
サ「おいしかったー！オムライス最高っ」
和「よかったね」
サ「ちょっと全然心こもってないんだけど！」
和「はいはい」
案の定、緊張しすぎて食べ終わるのが一番遅かった。
だってもう、胸がいっぱいで食べるどころじゃなかったんだもんっ！
あれから大野センパイは料理が来て黙々と食べて、一番に終わってた。
あたしがいなかったらきっともっと早く帰れてたはず…
…はぁ、申し訳ない…
サ「じゃ、私たち電車で帰るけど、Aちゃんは？」
A「、あたしバスだから、バス停から、」
和「あ、大野さんもバスだったっけ」
智「…ん、」
サ「そーなの？どっち方面？」
智「…○△方面…」
サ「Aちゃんは？」
…うそ、
大野センパイ、うちと同じ方面…？
A「…あたしも…」
サ「そーなの？偶然！じゃ、大野くん、Aちゃんよろしくね！」
A「えっ！？」
大声を出してすぐ、口を押さえる。
だってあまりにも露骨だしっ、
意識してるってバレちゃう…っ、
でも途中まで大野センパイといられるならそれは嬉しくて、でも苦しくて…
…だったのに…
智「…俺、いいよ、」
サ「へ？」
智「…別の方が……ね、」
A「……」
…大野センパイと目があった。
別の方がいい、
…てことだよね、
…あたし態度悪いし、大野センパイに嫌な想いさせて…
サ「えっ、なんで？ひとりじゃ危なくない？」
智「…でも…」
サ「もう7時半だよ？女子高生ひとりは危険だよ？」
智「…」
サエちゃんの言葉に、大野センパイが言葉を詰まらせる。
だってそこまで危険な時間でもないし、
…絶対困らせてる…っ、
A「…、あのっ、」
智「Aちゃん、いい…？」
“ひとりで大丈夫です”って言おうとしたのに、降ってきたのは爆弾みたいに衝撃的な言葉。
頭の中で、大野センパイの“Aちゃん”がぐるぐる回る。
でもそれより、大野センパイの質問に答えなきゃって、それだけはわかって。
A「…お願いしても…いいですか…」
どうにか言葉を絞り出すと、大野センパイは“うん”と優しく微笑んでくれた。
*
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うさこ(プロフ) - 卯奈さん» 何度読み返してても気づかないものですね(^^ゞご指摘ありがとうございました！ (2017年11月23日 19時) (
レス) id: 1f73178a9e (このIDを非表示/違反報告)
卯奈(プロフ) - 91* の4行目、『ドンドン』が『ドントン』になっちゃってます！ (2017年11月23日 11時) (レス) id: 6ffb874e93 (このIDを非表示/違反報告)
しっぴん(プロフ) - 主人公ちゃん、愛されすぎ!！ ついつい応援したくなります! (2016年3月23日 12時) (レス) id: 5564e6f06e (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - こつぶさん» こつぶさん、コメントありがとうございます！甘酸っぱいどきどきを感じてもらえたら嬉しいです♪これからもよろしくです(*^o^*) (2015年11月14日 14時) (レス) id: a6bc99da2c (このIDを非表示/違反報告)
こつぶ(プロフ) - 青春ってかんじでかわいいです！応援してます！ (2015年11月14日 10時) (レス) id: 9b7f87ea8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさこ
| 作成日時：2015年11月12日 23時
