◇ ページ11
翔「あの日のことは忘れていない」
A「っ、」
、な、にっ、
突然、何でそんなに甘い声で…っ、
しかも両手をきゅっと握られたら、体が硬直したみたいに動かない…っ、
翔「…忘れるわけねぇだろ」
A「、…」
翔「思い出さないようにしてんの」
、なんで…
翔「したくなんだろ？」
A「なっ、」
翔「白々しっ！分かってんだろ、つーか分かれ」
A「…」
黒教師の“したくなんだろ？”に、心臓がぎゅうって締め付けられた。
…どうしよう、嬉しすぎて、
苦しいっ、
翔「…こんなとこで言わすな」
握られてた手が解かれて、椅子から立ち上がる。
、やだ、もっと、
…苦しいけど、
嬉しいこと、たくさん言って欲しいのに…っ、
A「…好き 」
…あの日以来、言わせてもらえなかったこの言葉。
言うなよ、って何度も牽制されてきた。
…でも、そんな風に言われたら我慢できない…
その瞬間、黒教師が動きを止めた。
しばらく動かないその背中を見つめて思うこと。
…怒らせた…？
いつもそういうこと言おうとすると怒るから。
、また、怒らせちゃったのかも…っ、
ドキドキと戦って数秒後。
振り返る黒教師は…
翔「…」
A「、」
怖いくらい、なにも言葉を発しようとしない。
やっぱりなんか睨んでるみたいで…
翔「…」
A「…、ごめ…」
翔「謝らなくていい」
A「、」
…なんだろ、すごく優しい、ずっと聞いていたくなるような声…
翔「…そっくりそのままお返しするわ」
A「、え…？」
翔「察しろ。それくらい出来んだろ」
、…なにそれ…
それは彼なりの“好き”ってこと…？
優しくない、…けど、
…すごく、優しい…
A「…大好き」
翔「、だからお前、」
A「…二カ月我慢する」
翔「、」
A「…ごめんなさい…」
なんでかな、素直に謝っちゃう…
少し目を伏せてその場に立ってると、いきなり目の前に黒教師が現れた。
そして突然、人差し指を私の唇に押し当てた…
A「っ、」
翔「二ヶ月後、飽きるほどしてやる」
A「っ！」
翔「待っとけ」
ふふんって余裕綽々な彼。
…あぁ、もう抜け出せない、
この人が大好き。
…早く二ヶ月経たないかなぁって思ってるのは、
…私だけじゃないよね…？
*
おまけ、終わり！
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うさこ(プロフ) - sae1123さん» 作者の作品一覧からお願いします。もしそこにリストとして上がっていなければ、18歳以上の設定になっていないと思われますので、確認をお願いします。 (2019年1月9日 1時) (
レス) id: bf6cb008e1 (このIDを非表示/違反報告)
sae1123(プロフ) - R18の作品はどこから飛べますか？18以上なんですが見つからなくて汗 (2019年1月9日 0時) (レス) id: 859f84b338 (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - に の み や さん» にのみやさん、こんばんは！楽しんで頂けてなによりです(*^^*)コメントありがとうございました！ (2019年1月7日 22時) (レス) id: bf6cb008e1 (このIDを非表示/違反報告)
に の み や - リアル過ぎる！ めちゃ面白いです！ 耳のとこは死ぬかと思いましたぁぁぁ (2019年1月4日 13時) (レス) id: 3d10d765a1 (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - ゆららさん» コメントありがとうございます。一覧に載ってこない場合、ご自身の設定が18歳未満になっている可能性が高いです。一度そちらをご確認ください(^-^) (2018年7月30日 2時) (レス) id: bf6cb008e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさこ
| 作成日時：2016年4月7日 23時
