No.31 ページ37
フウside
私が生まれてから3年がたった。
私はとても幸せだった。
優しいお母様に、お父様……
お城の人達は皆親切にしてくれる。
私は本当に幸せだった。
ただ１つ、悩みがあるとすればこの能力だった。
私はなぜだかわからないけれどすべての事が解ってしまうのだ。
だから、普通の子供じゃわからないようなパズルが解けたり、大人でも難しいと言われる問題が解けたりした。
後者のほうはまだ誰にもいっていない。
いっちゃいけないって解っているからだ。
この、氷を操る能力と同じで……
お父様とお母様はパズルが解けるととても誉めてくれる。お父様達の考えてることが解って、悩み事ややってほしいことを解決すれば
「気が利くね。」
そういってもらえる。
それが嬉しくて私は未来に何が起こるかわかっていたはずなのに力を使い続けた。
父「フウ、ちょっといらっしゃい。」
お父様が私を呼ぶ声がして私はお父様の元へ向かった。
正直私は今、お父様にもお母様にも会いたくはなかった。
と言うのも
フ(お母様はお父様とは違う男の人のことを愛してるんだ。)
母の浮気。
誰にも気付かれていないと思っているようだったけれど、何でも解ってしまう私の前ではまったくもって意味がない。
解っているからこそ辛かった……
父(最近の妻の考えていることがわからない……せめてもの慰めはこの子だけだな。)
優しく頭を撫でてくれるお父様に私はつい言ってしまった。
フ「お父様、大丈夫だよ。
お母様の考えてることがやからなくても、お母様が何をしていても、フウはお父様のそばにいるよ？」
にっこりと笑って見せるとお父様は驚いたように目を見開き化け物を見るような目で私を見た。
私はその瞬間すべてを悟った。
フ(あぁ、やってしまった。
全部終わってしまったんだ……)
今まで必死で隠してきたものが一瞬にしてバレてしまった。
父「なんで私の考えてることがわかった？
お前は誰だ……
フウじゃない、お前はフウじゃない！！
誰だっ！この化け物！！」
解っていたとは言え、実際にそういわれると頭が真っ白になってしまった。
お父様の怒鳴り声を聞いてお母様も使用人の人たちも皆が集まってきた。
私が狂ったのはその時だった。
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和堂 桜 - あ あ あ あ あ あ あ あ あ！！！！！・・・・お お 俺（一応女)なんかの名前を神作に載せていただけるなんて！あ あ あ ありがとうございます！！・・・・・・・・・・・更新ガンバッテ！ (2015年4月15日 5時) (
レス) id: 3003df8606 (このIDを非表示/違反報告)
闇薔薇(プロフ) - 面白いです頑張ってください (2015年4月14日 22時) (レス) id: b45b6ce6ea (このIDを非表示/違反報告)
和堂 桜 - 高評価しときましたZe☆ (2015年4月14日 19時) (レス) id: 3003df8606 (このIDを非表示/違反報告)
和堂 桜 - はじめまして！とーーっても面白かったです！これからも読み続けていきますが、( ｀・∀・´)ﾉﾖﾛｼｸ。更新頑張ってください！ (2015年4月14日 19時) (レス) id: 3003df8606 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：吹雪 燐 | 作成日時：2015年4月12日 21時
