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「心配せずともまた会える。」
沈黙を破るかのように朱雀の綺麗な声が降谷達の耳に響いた。
朱雀は笑っていた。
松田や萩原、伊達はその笑顔に安心したように笑顔を向けた。
だが降谷だけは何故だか納得いかなった。
その笑顔がどうしても偽物に見えて仕方がない。
何故そんな笑顔を浮かべるのか＿降谷が朱雀に問おうと顔をあげたときには朱雀はすでにそこにはいなかった。
「あれ、どこに行ったんだ？」
辺りを見渡してみても朱雀らしい姿はどこにもなかった。
今気がついたことだが朱雀がいたとき、ここに降谷達以外の人が誰もいなかった気がする。
自然と眉間にシワがよっていた。
「どうした、降谷。」
松田に問われて降谷は難しい顔のまま口を開く。
「いや、朱雀って女性どこに行ったのかなと……」
「は？
朱雀？
お前、なに言ってんだよ。」
「え……」
降谷は慌てて萩原と伊達の顔も確認した。
だが２人の顔にも降谷の言っていることの意味がわからないとそうかいてある。
「どういうことなんだ……」
「降谷、大丈夫？」
萩原も伊達も心配そうに降谷を見つめていた。
「本当に覚えていないのか？
ほら、自己紹介で自分が元大太刀の脇差とか言ってた女だって。」
必死に確認するも３人はわからないと言う顔で心配そうに降谷を見るばかりだ。
「なにその不思議ウーマン。
降谷、本当に大丈夫か？
精神科探しとくぞ？」
そんなことをのたまわった伊達の頭に一発いれて混乱する頭で降谷は考える。
(どういう事なんだ……)
３人とも嘘はついていなさそうだった。
何故忘れているのか降谷には全く見当がつかない。
困惑する４人の遥か上、ビルの屋上に彼女はいた。
「やはりあやつほどの霊力を持っているものに対して今の我の術では通用せぬ、か……」
眼下にいた４人の人の子は落ち着いたのか近くにあった居酒屋に入っていった。
その様子を真剣に見つめていた朱雀は“安室透”と名乗った人物について考えを巡らせていた。
(あの男ならもしかしたら……)
どことなく自身の主に似ているあの男なら本丸に笑顔を取り戻せるかもしれない。
そうなれば
「我は最後の主命を果たせるだろうか、主……」
半年という時は朱雀が生きた千年の中では短くてもとても長い時間だった。
ようやく解決の糸口後が見つかるかもしれない。
朱雀はもう１度だけ４人の入った居酒屋に目を向けるとその場をそっとあとにした。
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吹雪(プロフ) - 僕も陰陽師大好きです！この作品は世界観が瞑想している気がしますがそう言っていただけると嬉しく思います。これからもよろしくお願いしますm(__)m (2019年5月7日 21時) (
レス) id: 46e13fa611 (このIDを非表示/違反報告)
架印��(プロフ) - 陰陽師(野村萬斎&伊藤英明さんの映画)好きの私…タイトルに興味を惹かれて読んでみたのですが、世界観に一気に引き込まれました。更新頑張って!！ (2019年5月6日 20時) (レス) id: cb6e7377c2 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 気に入った作品で続きが楽しみです今後他の作品を作る予定があったらリボーンのツナ♀逆行か雲雀の姉か妹か娘がワールドトリガーかヒロアカかアニメKとコラボかトリップか転生した作品が読んで見たいです説明が下手ならすみませんこれからも応援します (2018年3月13日 22時) (レス) id: 9bec705c08 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪(プロフ) - 苦手なお話に挑戦してくださってありがとうございます。そういった方からの嬉しいお言葉はとても自信になりました。これからもよろしくお願いします！！ (2018年2月20日 10時) (レス) id: 4e2a82a17c (このIDを非表示/違反報告)
寝夢(プロフ) - 刀剣女士の話は少し苦手でしたがこのお話は何の疑問もなくすんなりと読めました。改稿も程々で誤字脱字も少なかったのでとても読みやすかったです。更新心待ちにしています！ (2018年2月20日 8時) (レス) id: 671ce60c1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：吹雪 燐 | 作成日時：2017年9月14日 19時
