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朱雀は目の前の４人の人間に目を向けていた。
それぞれが賢そうで綺麗な霊力を持っているのがわかる。
といってもここで刀剣を顕現できるほどの霊力を持っているものは１人しかいないが……
「あ、あの？」
名前を聞かれたのに黙ったままでいる朱雀に痺れを切らしたのか朱雀を顕現させた男、降谷が声をかけた。
「あぁ、すまぬな。
久方ぶりに綺麗な霊力に触れて呆けておった。
我が名は朱雀晴明国永。
平安時代に安倍晴明によって打ち出され、五条国永の手で打ち直された元は大太刀の脇差だ。
よろしく頼むぞ。」
ポカンと口を開ける男達に朱雀はなにか間違えたのかと首を捻った。
「えっと……
ちょ、ちょっとごめんね！？」
男達は声を潜めなにかを話し合っている。
まあ声を潜められたところで付喪神である朱雀には丸聞こえなのだが……
《あれが世に言う厨二病！？》
《じゃああの桜はなんだ！？》
《の前にどっから出てきたんだ！？》
《刀の上にいただろう！！》
《《《いや、いねーよ！！》》》
どうやら収拾がつかないようだと朱雀はため息を吐いた。
「取り込み中に悪いがちと話をしてもよいか？」
そう声をかければ４人はピタリと話をやめこちらに顔を向けた。
「信じなくともよい。
いきなりこのような話信じられたものではないからな。
だが、１つだけお願いがある。
我の前では決して真名を名乗らないで欲しい。」
その申し出に四人は顔を見合わせたあと渋々だが頷いた。
「じゃあ僕は萩原って呼んで。
本名だけど名字だけだし大丈夫だよね？」
そう言われて朱雀が頷けばじゃあ俺達も、と彼らはと次々に自己紹介を始めた。
「俺は松田でいい、よろしくな。」
綺麗な顔なのにサングラスをかけているその姿はどこか山姥切と重なった。
「俺は伊達って呼んでくれればいいよ。
よろしく。」
強面だがニカッと笑う男は長曾根虎鉄……
「じゃあ最後は俺だな。
俺は安室透で。」
「「「ちょっと待て、何でお前だけちょっとカッコいいフルネームなの！？」」」
最後に名乗った男は大切で命を懸けて守ろうと誓った大好きな主によく似ていた。
気がつけば４人がこちらを見ておどおどしているのが見えた。
「どうかしたのか？」
聞いてみると４人は困ったように笑って言った。
「泣いてるから……」
「泣い、てる？」
目元を触れば確かに濡れていた。
それは確かに半年ぶりに流した涙であった。
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吹雪(プロフ) - 僕も陰陽師大好きです！この作品は世界観が瞑想している気がしますがそう言っていただけると嬉しく思います。これからもよろしくお願いしますm(__)m (2019年5月7日 21時) (
レス) id: 46e13fa611 (このIDを非表示/違反報告)
架印��(プロフ) - 陰陽師(野村萬斎&伊藤英明さんの映画)好きの私…タイトルに興味を惹かれて読んでみたのですが、世界観に一気に引き込まれました。更新頑張って!！ (2019年5月6日 20時) (レス) id: cb6e7377c2 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 気に入った作品で続きが楽しみです今後他の作品を作る予定があったらリボーンのツナ♀逆行か雲雀の姉か妹か娘がワールドトリガーかヒロアカかアニメKとコラボかトリップか転生した作品が読んで見たいです説明が下手ならすみませんこれからも応援します (2018年3月13日 22時) (レス) id: 9bec705c08 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪(プロフ) - 苦手なお話に挑戦してくださってありがとうございます。そういった方からの嬉しいお言葉はとても自信になりました。これからもよろしくお願いします！！ (2018年2月20日 10時) (レス) id: 4e2a82a17c (このIDを非表示/違反報告)
寝夢(プロフ) - 刀剣女士の話は少し苦手でしたがこのお話は何の疑問もなくすんなりと読めました。改稿も程々で誤字脱字も少なかったのでとても読みやすかったです。更新心待ちにしています！ (2018年2月20日 8時) (レス) id: 671ce60c1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：吹雪 燐 | 作成日時：2017年9月14日 19時
