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「で、でも……」
コナンが何か反論しようとすれば彼女は鋭く眼光を光らせる。
「貴方が今まで解決に導いた事件があるとしましょう。
ですがそれはこれからの捜査にも首を突っ込んで良い理由にはなり得ません。
貴方がそうなってしまったのはなにも貴方のせいとは言いません。
好奇心があることは良いことですわ。
しかし、ダメなことをダメと言う大人がいなかったことが私には何よりも悲しく思います。」
そこまでいって朱雀は内心微笑んでいた。
というのも彼の霊力の質は子供に見会わないとわかっているからである。
平安に生まれた彼女は大人は１４からだと思う傾向が強く根付いている。
彼の霊力は17〜18年を生きてきたものに匹敵していた。
(さあ、どうでる？)
「僕は……」
「はい、お待たせいたしました。
アイスコーヒーとオレンジジュース、それと抹茶になります。
おや、タイミングが悪かったですか？」
わざとらしく問いかける降谷に朱雀は肩をすくめて見せた。
「いえ、お気になさらずに。
もうこんな時間ですか……
私はそろそろお暇いたしますわ。」
おもむろに立ち上がった朱雀を蘭とコナンは止めることができなかった。
「せっかく用意したんだけど？」
「では透が飲んでください。」
お金を置いて立ち去った彼女を見送ると蘭は目に涙をためていた。
「楓さんの言うとおりだわ。
私、そういう光景に慣れてた……」
そんな蘭をコナンは悔しそうに眺めていた。
「楓が何をいったのかはわかりませんが、そう気に止めることはありませんよ。」
降谷が明るい声を出すと二人はパッと彼を見た。
「彼女の考えはあくまで彼女の考えです。
彼女、由緒ある家の箱入り娘だったので少し歪んでいるんですよ。
すべてを否定されて来た彼女にとって貴女達が眩しかったのかもしれない。」
降谷の言葉を受けても蘭の心は晴れなかった。
「でも……」
「誰かに言われたら貴女は貴女を辞めますか？」
「「え？」」
「誰かに言われた事をいちいち気にしてそれを変えていこうとすれば、いずれそれは貴方ではなく別の誰かになる。
とある少年が教えてくれた言葉です。」
そう言う降谷は遠くを見つめていた。
“俺は貴方を越すもっと凄い俺になる！”
少年が言ったその言葉を思いだし笑いがこぼれる。
「さあ、氷が溶けきる前に飲んでくださいね。」
降谷はそれだけ言い残すと手の付けられなかった抹茶を手にテーブルを離れていった。
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吹雪(プロフ) - 僕も陰陽師大好きです！この作品は世界観が瞑想している気がしますがそう言っていただけると嬉しく思います。これからもよろしくお願いしますm(__)m (2019年5月7日 21時) (
レス) id: 46e13fa611 (このIDを非表示/違反報告)
架印��(プロフ) - 陰陽師(野村萬斎&伊藤英明さんの映画)好きの私…タイトルに興味を惹かれて読んでみたのですが、世界観に一気に引き込まれました。更新頑張って!！ (2019年5月6日 20時) (レス) id: cb6e7377c2 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 気に入った作品で続きが楽しみです今後他の作品を作る予定があったらリボーンのツナ♀逆行か雲雀の姉か妹か娘がワールドトリガーかヒロアカかアニメKとコラボかトリップか転生した作品が読んで見たいです説明が下手ならすみませんこれからも応援します (2018年3月13日 22時) (レス) id: 9bec705c08 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪(プロフ) - 苦手なお話に挑戦してくださってありがとうございます。そういった方からの嬉しいお言葉はとても自信になりました。これからもよろしくお願いします！！ (2018年2月20日 10時) (レス) id: 4e2a82a17c (このIDを非表示/違反報告)
寝夢(プロフ) - 刀剣女士の話は少し苦手でしたがこのお話は何の疑問もなくすんなりと読めました。改稿も程々で誤字脱字も少なかったのでとても読みやすかったです。更新心待ちにしています！ (2018年2月20日 8時) (レス) id: 671ce60c1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：吹雪 燐 | 作成日時：2017年9月14日 19時
