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笑顔の朱雀に冷や汗をかきながらコナンは努めて明るい声を出した。
「楓お姉さん、ありがとう！！
僕ビックリしちゃった。
蘭姉ちゃんと知り合いだったの？」
「いいえ、蘭さんとはつい先程知り合いました。」
「楓さんすごいのよ！
絡んできた男の人たちを一瞬で投げ飛ばしちゃったんだから！」
蘭は自分のことのように誇らしげに胸を張った。
「え？
投げ飛ばしたのは蘭姉ちゃんじゃなくて？」
驚いて声をあげたコナンに蘭は苦笑いする。
「実は１人倒したら他の仲間に路地裏に連れ込まれちゃって10人以上いたから……」
「たまたま声が聞こえたので……」
照れたように頬をかく朱雀にコナンはより一層不信感を抱く。
「楓お姉さんはどんなお仕事してるの？
だってすっごく強いんでしょ！」
「お仕事、ですか？
そうですね……
自分の認めた大切な人の大切なものを守るお仕事ですよ。
それは命だったり命令だったり約束だったりなんだっていいのです。
ただ自分の意思で守るものはたったひとつだけですけど。」
朱雀の答えにコナンは驚いた。
悪人かもしれないと思った人物の口から出た言葉はとても重みがあり嘘とは到底思えないものだったからだ。
「お姉さんは、正義の味方なの？
悪いやつの敵？」
コナンの口から唐突にこぼされた言葉に朱雀は困ったように笑う。
「さあ、どうでしょうか。
何せ私はひとつのものを守るためにたくさんのものを犠牲にしてきましたから。
さぁ、これをお渡ししなくてはいけませんね。」
朱雀はコナンの手にハンカチをおいた。
中には壊れた盗聴機が挟まっている。
しかもそのハンカチは紛れもなくコナンが今朝蘭に渡された物で落とした記憶も鞄から出した記憶も無いものだった。
「あ、ありが、とう……」
その事実と先程の発言ににこわごわとハンカチを受けとる。
「あの、楓さん！
お礼もかねてポアロでお茶でもどうですか？」
「っ！？」
蘭の発言にコナンは肩をびくつかせる。
これ以上この女と一緒にはいたくなかった。
「いえ、大したことはしていませんわ。
それに……
今ダイエット中ですので。」
「ええ！？
そんなにお綺麗なのにダイエットですか！？
じゃあせめてコーヒーだけでも……」
譲らない蘭にコナンと朱雀はお互い顔を見合わせる。
コナンがさっと顔を背けると困ったように笑う。
「では少しだけ……」
ポアロのドアを開け３人は店へと足を踏み入れた。
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吹雪(プロフ) - 僕も陰陽師大好きです！この作品は世界観が瞑想している気がしますがそう言っていただけると嬉しく思います。これからもよろしくお願いしますm(__)m (2019年5月7日 21時) (
レス) id: 46e13fa611 (このIDを非表示/違反報告)
架印��(プロフ) - 陰陽師(野村萬斎&伊藤英明さんの映画)好きの私…タイトルに興味を惹かれて読んでみたのですが、世界観に一気に引き込まれました。更新頑張って!！ (2019年5月6日 20時) (レス) id: cb6e7377c2 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 気に入った作品で続きが楽しみです今後他の作品を作る予定があったらリボーンのツナ♀逆行か雲雀の姉か妹か娘がワールドトリガーかヒロアカかアニメKとコラボかトリップか転生した作品が読んで見たいです説明が下手ならすみませんこれからも応援します (2018年3月13日 22時) (レス) id: 9bec705c08 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪(プロフ) - 苦手なお話に挑戦してくださってありがとうございます。そういった方からの嬉しいお言葉はとても自信になりました。これからもよろしくお願いします！！ (2018年2月20日 10時) (レス) id: 4e2a82a17c (このIDを非表示/違反報告)
寝夢(プロフ) - 刀剣女士の話は少し苦手でしたがこのお話は何の疑問もなくすんなりと読めました。改稿も程々で誤字脱字も少なかったのでとても読みやすかったです。更新心待ちにしています！ (2018年2月20日 8時) (レス) id: 671ce60c1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：吹雪 燐 | 作成日時：2017年9月14日 19時
